デジタル時代の仕事に行き詰ったら、秋葉原「メイド喫茶」に再注目すべきワケ【連載】これからの「思考力」の話をしよう(3)

歴史の風雪に耐えた基礎的な理論・フレームワーク(思考の枠組み)を紹介し、現在でも色あせないその魅力について学んでいく連載シリーズの第3回。今回紹介する理論・フレームワークは「イノベーション」です。


メイドカフェは画期的なイノベーション

 2000(平成12)年に秋葉原で誕生したメイドカフェは、世界的に知られるイノベーションです。もちろんメイドもカフェもずっと以前から存在しており、組み合わせによって生まれました。

ヨーゼフ・シュムペーターの主著『経済発展の理論』(画像:岩波書店)




 2020年から広がった食事の宅配代行サービス「UberEats(ウーバーイーツ)」も、そのビジネスモデルはすべて既存の技術で構成されています。

 第三に、天才的な研究者や起業家がひらめいてイノベーションを生み出すと思いがちですが、そうとは限りません。

 ヤマト運輸の小倉昌男さんという天才経営者が宅配便を生み出したように、ひとりで考え抜いた末に天啓がひらめくというケースもあります。このようなサクセスストーリーは話題になりやすいですが、圧倒的に多いのは、複数のメンバーが考えをぶつけ合った結果生まれるというパターンです。

 新結合の遂行というイノベーションの本質を考えると、ひとりで頭をひねるよりも、違ったアイデアを持つ複数のメンバーがディスカッションする方が、イノベーションが生まれやすいはずです。

巨大IT企業勃興の背景にあったリアルな「場」

 2点目、3点目と関連して、近年の研究ではイノベーションを生み出す「場」の重要性が強調されています。

 研究所のような場もあれば、コワーキングスペースのような場もあります。アメリカのシリコンバレーのように街全体が場として機能することもあります。「ITの時代だから、オンラインで意見交換すれば良いのでは?」と考えられがちですが、リアルで対面することが大切なようです。

メイド喫茶が多い秋葉原(画像:写真AC)

 シリコンバレーでGoogle、Apple、FacebookといったイノベーティブなIT企業が生まれたのは、IT企業、スタンフォード大学、研究機関、ベンチャーキャピタル、などいろいろなタイプの組織が集積し、組織の枠を超えて自由に意見交換する土壌があったからだと言われます。

コロナでイノベーションはどうなる?


【経営者・幹部1718人に聞いた】DXへの「投資状況」と成果

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