買い物だけで帰ってない? 実はすごい東京の「有名デパート屋上」5選

  • おでかけ
買い物だけで帰ってない? 実はすごい東京の「有名デパート屋上」5選

\ この記事を書いた人 /

あんちゃんのプロフィール画像

あんちゃん

首都圏探索ライター

ライターページへ

新型コロナの影響で、休業を余儀なくされている店も少なくない百貨店・デパート。通常なら大勢の来店客で賑わうこの場所で、意外と入ったことがないエリアがあります。それは「屋上」。コロナが明けたらぜひ行きたい、東京・有名デパートの屋上を五つ紹介します。

デパート屋上は「自然」がたくさん

 2021年5月6日(木)現在、東京をはじめ4都府県では「緊急事態宣言」が発出されており、百貨店をはじめとする大型商業施設も臨時休業の措置を取っています。

 新型コロナ禍でオンラインショッピングが充実した一方、実際に足を運んでこそ楽しめる要素が盛りだくさんなのも、実店舗ならではの魅力。コロナが明けたら、ぜひまた訪れたいものです。

 ファッションやおしゃれ雑貨、食料品など数々の品が並ぶ店内を1フロアずつゆっくり堪能するデパート巡り。でも、意外と多くの人が立ち寄りそびれているフロアがあることにお気づきでしょうか。

超有名デパートなのに、意外と入ったことがない「屋上」。コロナが明けたら行ってみたい(画像:写真AC)



 それは、各デパートの「屋上」です。

 かつては多くのデパートが屋上遊園地などの人気施設を擁していましたが、今ではほとんど無くなり、親子連れが“屋上目的”でデパートへ出かける機会も激減しました。

 しかしそんな屋上は今、形を変えて密かな注目スポットになっているようです。そこで今回は、東京都内の注目すべきデパート屋上を五つ紹介します。

1. GINZA SIX

 最初に紹介するのは、東京メトロ銀座駅から徒歩数分の場所にあるGINZA SIX(中央区銀座6)です。

 2017年に銀座の“新しい顔”としてオープンしたこちらの商業施設には、高級ブランド店や大型書店などが軒を連ねています。施設内は吹き抜けとなっており、開放感のある造りが特徴的です。

GINZA SIX(画像:(C)Google)



 そんなGINZA SIXの屋上には、銀座最大規模となる約4000平方メートルの庭園が広がっています。広さの比較としてよく用いられる東京ドームの面積が4万6755平方メートルとのことですから、約5万5000人を収容するあの巨大ドームの10分の1近い広さの庭園が銀座の上空にあるわけです。

 エレベーターを降りるとすぐに芝生の緑が目に飛び込み、それだけで癒されるはず。

 さらに、建物をぐるりと取り囲むように季節の植物がたくさん植えられています。一周見て回るだけで、かなりの数の植物と出会えることでしょう。もちろん眺めも抜群で、銀座の街並みだけでなくスカイツリーなども見ることができます。

 さらにそんな都会のオアシスを求めて、メジロなどの野鳥も集まってくるのです。四季折々の植物を愛でながら、野鳥の鳴き声にも耳を傾けてみてください。

2. 日本橋高島屋

 次は、東京メトロ日本橋駅直結の日本橋高島屋(中央区日本橋2)をご紹介。

 2009(平成21)年に百貨店として初めて重要文化財の指定を受けた建物は、当時と変わらぬ姿をわれわれに見せてくれています。そのため日本橋高島屋を訪れたら、買い物だけで終わらせずに、ぜひその建築や装飾にも目を向けてみてください。

日本橋高島屋(画像:(C)Google)



 建設当時の面影を残すエレベーターホールや豪華なシャンデリアなど、東京の百貨店らしさを存分に感じさせてくれるでしょう。

 そんな「日本橋高島屋」の屋上庭園は先ほどのGINZA SIXよりも広く、新館・東館も含めて約6000平方メートルというから驚きです。

 色とりどりの花々がたくさん植えられ、見ているだけで晴れやかな気持ちになれるはず。ベンチなども備え付けられているため、晴れた日にはここでお弁当を食べるのもおすすめです。

 また屋上にはカフェもあるので、緑豊かな庭園や都心の風景を楽しみながら、のんびりした時間を過ごすことができます。

※高島屋の「高」は、はしごだか

3. 銀座三越

 続いては、東京メトロ銀座駅直結の銀座三越(中央区銀座4)。銀座4丁目交差点に位置しており、入り口では三越のシンボルでもあるライオン像が訪れる人々を出迎えてくれています。

銀座三越(画像:(C)Google)



 地下3階から地上12階まで多くの店舗が入っており、幅広い世代から愛され続けている百貨店です。銀座三越にある屋上庭園は建物の9階に位置し、「銀座テラス」の名で知られています。

 ここが銀座三越の屋上であることを忘れ、思わず寝転んでしまいそうになるほど広々とした芝生が印象的。またソメイヨシノやキンモクセイなどの草木が植えられ、屋上とは思えない、四季折々の景色を楽しむことができます。

 さらに庭園内には愛嬌のある表情が特徴的な「出世地蔵」が祀(まつ)られており、銀座のパワースポットとなっています。隣接されたカフェで購入したものを、庭園内に設置されたテーブルなどで食べることも可能です。

 銀座のど真ん中でピクニック気分を味わってみてはいかがですか?

4. KITTE

 次は、JR東京駅前にあるKITTE(千代田区丸の内2)を紹介します。

KITTE(画像:(C)Google)



 こちらはその名前からも分かる通り、日本郵便が運営する商業施設。ガラス天井から取り込まれた日の光や吹き抜けによって、開放感のある空間を作り出しています。

 施設内には雑貨や工芸品などこだわりの逸品が手に入るお店が数多く出店していて、見ているだけでも楽しめるでしょう。さらに博物館もあり、標本などの貴重な資料を数多く展示しています。

 そんなKITTEの屋上庭園には、青々とした芝生が広がっています。そしてここは、東京駅を間近に見ることができる人気のビュースポット。そのため週末にもなると、その景色を求めて多くの人で賑わいます。

 また夜になると、ライトアップされた東京駅や周囲の夜景もキレイなので、デートにもぴったりな場所です。

5. 西武池袋本店

 最後に紹介するのは、JR池袋駅からすぐの場所にある西武池袋本店(豊島区南池袋1)。

 日本全国に多くの店舗がある西武ですが、ここ「西武池袋」が本店です。ファッションだけでなく生活雑貨を取り扱う店舗も多く、老若男女に支持されています。

西武池袋本店(画像:(C)Google)



 さらに地下フロアには数えきれないほどのスイーツやお総菜が並び、見ているだけでワクワクするはず。

 そんな西武池袋本店の屋上庭園は、印象派を代表する画家クロード・モネの大作「睡蓮(スイレン)」などにインスピレーションを得て造園されました。その景色は、まさに絵画の世界へと迷い込んだかのようで、その美しさに思わず息を飲むことでしょう。

 さらに屋上には多くの飲食店もあるため、緑豊かな景色を楽しみながらおいしい料理を食べることができます。街の喧騒(けんそう)から離れてのんびり過ごしたいときに、ぜひ訪れてみてください。

都会の真ん中で季節を感じよう

 今回ご紹介したスポットは、駅直結の場所が多いにも関わらず、たくさんの自然と触れ合うことができます。自然豊かな屋上庭園は、都会の真ん中にいることを忘れさせてくれるでしょう。

 コロナが収束したあかつきには、買い物の合間にぜひ屋上まで足を運んでみてください。屋上遊園地のあった時代とはまたひと味違う楽しみを見つけられるはずです。

関連記事