一目でわかったらドラマ通? 『相棒』ファンなら当然知ってる都内「喫茶店」5選

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一目でわかったらドラマ通? 『相棒』ファンなら当然知ってる都内「喫茶店」5選

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わしわし

純喫茶探訪家

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2000年からシリーズが始まったテレビドラマ『相棒』は、20年を超えてなお多くのファンを魅了する大人気シリーズ。東京都内には、作中に登場した喫茶店がいくつもあります。純喫茶探訪家の わしわし さんが、各店を訪ねました。

20年超のシリーズを彩った名店の数々

 テレビ朝日系で2000(平成12)年から放送されている『相棒』シリーズは、20年以上にわたり多くのファンを魅了し続ける人気の刑事ドラマ。特命係に所属する杉下右京(水谷豊さん)とその相棒たちが数々の難事件を解決していくストーリーで、相棒役が変わるごとに変化する関係性も作品の魅力のひとつです。

2021年3月にseason19の最終回を迎えた人気シリーズ『相棒』。season18のBlu-ray&DVDが2020年10月に発売し、好評を博した(画像:ハピネット)



 そんな『相棒』には作中、さまざまな喫茶店が登場します。どのお店も物語の重要な役割を果たしており、注目してドラマを見るといっそう楽しめることでしょう。

 そこで今回は、シリーズを通して何度も登場するお店など『相棒』でロケに使われた東京都内の喫茶店を5店、紹介します。

1. 大森「珈琲亭ルアン」

 最初に紹介するのは、JR大森駅から徒歩数分の場所にある「珈琲亭ルアン」(大田区大森北)。

 ここは『相棒』だけでなく数多くのドラマや映画のロケ地としても有名なお店。『相棒』ではSeason15の第9話「あとぴん」で、杉下右京や捜査1課のふたりが関係者から話を聞く際に登場しました。

「珈琲亭ルアン」は1971(昭和46)年創業の老舗店。店内へ足を踏み入れると、バラ柄のじゅうたんやコーヒー豆が敷き詰められたテーブルなどが目に入り、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

銀のトレーに乗ったモーニングセットが魅力の「珈琲亭ルアン」(画像:わしわし)

 13時まで注文可能なモーニングセットは、軽めの昼食にもぴったり。さらに種類豊富なドリンクメニューの中には聞き慣れない名前もあり、運ばれてくるまでワクワクしながら待つことができます。

 撮影に使われた1階席はもちろん、ふかふかのソファーが魅力の2階席も。座る席によって雰囲気も変わるので何度でも訪れたくなります。まさに“相棒気分”に浸るには打ってつけのお店です。

登場回:Season15第9話、ほか

2. 六本木「デンメア ティーハウス」

 続いてご紹介するのは、東京メトロ六本木駅から徒歩圏内の「デンメアティーハウス」(港区六本木)です。

 紅茶好きとして知られる杉下右京行きつけのお店として、これまでに何度も登場しています。捜査の依頼をした人物やかつての同僚、さらに殺人事件の容疑者とも、こちらのお店で一緒に紅茶を楽しんでいるのです。

 そんな「デンメア ティーハウス」はオーストリアの首都ウィーン発祥の紅茶専門店。日本全国のレストランやカフェが同店の紅茶を取り扱っていますが、こだわりのケーキとともに紅茶を楽しめるのは、ここ六本木の店舗だけ。

杉下右京も愛した紅茶が楽しめる「デンメア ティーハウス」(画像:わしわし)



 ストレートティーはもちろん、フルールティーも種類豊富で、どれにしようか迷ってしまいそうなほど。ザッハトルテやクグロフなど洋菓子との相性も抜群なので、ぜひ併せて注文してみてください。

 さらに店内では茶葉を購入することもできす。『相棒』とコラボした紅茶も販売されているので、自宅でも“相棒気分”を味わうことができます。

登場回:Season12第13話、Season14第4話、Season15第2話

3. 神保町「さぼうる」

 お次は、東京メトロ神保町駅からすぐの場所にある「さぼうる」(千代田区神田神保町)をご紹介。

 こちらはSeason1第7話「殺しのカクテル」で、杉下右京らの待ち合わせの場所として登場したほか、Season15第5話「ブルーピカソ」では被害者の画家が昔、恩師と訪れていたお店として登場しています。

 どちらも実際とは異なる店名でしたが、特徴的なお店の雰囲気はそのまま使われていました。

山小屋のような雰囲気の「さぼうる」(画像:わしわし)



 1955(昭和30)年にオープンした「さぼうる」は、入り口のトーテムポールや山小屋のような造りが印象的な喫茶店。

 SNSでも話題となった6種類のクリームソーダは、並べれば写真映えすること間違いなし。さらに隣接する「さぼうる2」では、山盛りのナポリタンなど男性客のお腹を満たすメニューもたくさんそろっています。

 独特の空気をかもし出す店内で、“相棒気分”に酔いしれながら自分だけの時間を過ごしてみてください。

登場回:Season1第7話、Season15第5話、ほか

4. 大田区「古民家カフェ 蓮月」

 続いては、東急池上線池上駅から徒歩8分の場所にある「古民家カフェ 蓮月」(大田区池上)です。

 Season18第18話「薔薇(バラ)と髭(ひげ)との間に」で、犯人が経営しているレストランとしてこちらのお店が登場。デミグラスソースが評判のお店、という設定で、杉下右京や冠城亘(反町隆史さん)も足を運んでいました。

風情あるたたずまいの「古民家カフェ 蓮月」(画像:わしわし)



 池上本門寺のすぐそばにある同店は、昭和にタイムスリップしたかのような外観が特徴的。

 以前は蕎麦(そば)店として営業していましたが、2015年にカフェとして再オープン。美しいお庭を眺められる1階や、畳のお座敷が印象的な2階があり、どちらも“相棒気分”に満たされながらくつろげること間違いなし。

 そんな純和風のお店で食べられるのは、いちごサンドやたっぷりのシロップを使った蓮月ソーダなど、おしゃれなものばかり。風情ある店内でのんびり過ごせば、東京にいることをつい忘れてしまうかもしれません。

登場回:Season18第18話

5. 渋谷区「青山壹番館」

 最後に登場するのは、JR渋谷駅から徒歩10分の場所にある「青山壹(いち)番館」(渋谷区東)。

『相棒』の人気キャラクター陣川警部補(原田龍二さん)が恋する女性が経営するコーヒーショップとして、こちらのお店が使われました。陣川警部補に連れられ冠城亘もこちらのお店でコーヒーを飲むなど、物語の中で幾度となく登場しています。

渋谷の喧騒を忘れられる「青山壹番館」(画像:わしわし)



「青山壹番館」は渋谷の大通りから少し離れた場所にあるため、都心の喧騒(けんそう)を忘れ、静かな時間を過ごすことができます。

 革張りの椅子が目を引くクラシカルな空間で、まさに純喫茶といった雰囲気の店内は、それだけで“相棒気分”そのもの。

 ストレートコーヒーもたくさんそろっており、サイフォンで淹れられた香り豊かなコーヒーを楽しむことができます。さらにトーストセットにはフルーツやポテトチップスも付いてくるので、きっとあなたのお腹を満たしてくれることでしょう。

登場回:Season14第12話

人気ドラマに登場するお店へ行ってみよう

 今回紹介したお店は、『相棒』に登場するほんのごく一部。20年以上続く人気ドラマには、まだまだたくさんのお店が登場しています。ドラマに出てくるお店を巡れば、ドラマの魅力を再確認でき、その世界に入り込めることでしょう。

 新型コロナが収束したら、“相棒気分”に浸る喫茶店巡りをしてみたいものです。

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