GWは自宅で過ごそう! 緊急宣言下の東京で「おうち時間」が10倍楽しくなる秘策とは

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GWは自宅で過ごそう! 緊急宣言下の東京で「おうち時間」が10倍楽しくなる秘策とは

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小西マリア

フリーライター

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東京は2021年、再び緊急事態宣言下でゴールデンウイークを迎えます。せっかくの連休を自宅で楽しく過ごす方法とは? フリーライターの小西マリアさんの解説です。

コロナ禍の不安を解消するために

 2021年のゴールデンウイーク(GW)はどうやって過ごせばいいのだろう……。そんなことを考えている人も少なくないでしょう。

東京などで緊急事態宣言が発令された2021年のゴールデンウイーク。どう過ごすのがベストなのだろうか?(画像:写真AC)



 同年1月から始まった2回目の「緊急事態宣言」が3月に解除され、多くの大学では対面授業が再会するなど明るい兆しが見えたかに思えましたが、新型コロナウイルスをめぐる状況はまだ深刻です。

 東京都内では変異ウイルスによる感染拡大が危惧(きぐ)されています。政府の「まん延防止等重点措置」が適用されたほか、小池百合子都知事は記者会見で「どうしても出勤が必要な人以外は可能なかぎり東京に来ないでほしい」と呼び掛けました。

 そして、政府は東京など4都府県に対し4月25日(日)からGWを挟んだ5月11日(火)まで3度目の「緊急事態宣言」を発令することを決定。今回の宣言では大型商業施設への休業要請なども盛り込まれています。

 そんな東京では今、感染拡大への危惧に加えて「いつまでこの生活が続くのだろう」という不安があるようにも感じられます。

おうち時間を楽しくする提案

 政府や各自治体が感染拡大の防止に努める中、こうした沈鬱な空気を打ち破ろうと民間企業はさまざまな取り組みを拡大しています。

 例えば、大手ビールメーカーや家電メーカー、アウトドア製品メーカーなどの企業で構成する「#最高の時間」プロジェクト。これは<何気ない日常の中に、今こそ「最高の時間」を>と呼び掛けるもの。

せっかくなら楽しい「おうち時間」を――。民間企業の取り組みも広がっている(画像:「#最高の時間」プロジェクト)



 長引くおうち時間をポジティブに捉え直す方法として、有名店のフードデリバリーを利用して自宅で本格レストラン並みの食事を楽しんでみたり、新しいトースターを購入してワンランク上のトーストの焼き加減にこだわってみたり。はたまた、色鉛筆を購入してアートにチャレンジしてみることなどを提案しています。

「コロナのせいでどこにも出かけられない」と家で漫然と過ごすより、ちょっと高めのメニューをデリバリーして昼からビールを飲んだり、真新しい家電製品を思いきって買ってみたりする方が、はるかに充実しそうです。

 外出自粛で消費が落ち込む中、多くの企業は経済活性化を狙うポジティブなプロモーションを投入しています。そうした提案に思いきってトライしてみるのも新たな発見がありそうです。

意外と長い「巣ごもり消費」の歴史

 企業がターゲットとするこうした「巣ごもり消費」は、最初に緊急事態宣言が発令された2020年4月以降にトレンドとして注目を集めました。しかし調べてみると、その歴史は意外にも古いものでした。

 確認できる資料では、雑誌『日経ビジネス』の1998(平成10)年9月7日号が最古です。

 ここでは、不況の中で嗜好品の購入や外出を控えるようになった人たちが、「家にいる時間が長いのならば少しでも暮らしやすい環境をつくりたい」と考えるようになったと解説。ガーデニング、生活雑貨など住関連の商品やサービスの需要が伸びている状況を「鳥の巣作りにも似たこうした消費動向は巣ごもり消費と呼ばれる」としています。

 これは、クルマや洋服のブランドではなく普段の生活のセンスにこだわるという価値観の転換でした。この頃から家庭用のインテリアでも、輸入物より和風インテリアの需要が伸びています。これは金額の多寡やゴージャスさではなく、自分のセンスでいかに家の中を楽しくするかが重視されるようになったことを示す現象のひとつと言えます。

 また、この時期から店舗で販売される総菜の需要が高まり、家での食事と外食との中間を意味する「中食」という言葉も流行していきます。それまで、市販されている総菜というものは、家庭での料理に比べると「割高であまりおいしくない」というイメージが根強くありました。

「外食は控えたいけれど、家庭料理とはひと味違うものを食べたい」というニーズが拡大し、総菜のテイクアウトがライフスタイルのひとつとして定着していきます。また、この時期には宅配ピザも安くおいしく、自宅まで届けてくれるという点がウケて市場を伸長させました。

 このときの巣ごもり消費は「不況の中でいかにワンランク上の“気分”を味わうか」がテーマであり、そのニーズに応える商品やサービスを生み出した企業は大いに伸びました。

 では、2020年来の巣ごもり消費はどうでしょうか。今、都内ににまん延している沈鬱な空気は、この1年余りの時間を人々が充実したものと感じられなかったことを表しているのかもしれません。

先送りしていた趣味にチャレンジ

 在宅時間を楽しむ方法として、フードデリバリーやお取り寄せグルメ、動画配信サービスへの加入、エクササイズや手芸を始めたといった人は大勢いました。でも、それらの多くは「天災が治まるまで、とりあえずやっている」という程度に過ぎなかったのかもしれません。

 2021年1月からの緊急事態宣言下では、発令中にもかかわらず繁華街が賑わっている状況が問題視されました。こうした事態に至ったのは、それまで「長くても数か月間、家で大人しくしておけばよいのだろう」という気持ちで“我慢”していた人が少なくなかったからではないでしょうか。

 しかし、同時にこの頃から、新型コロナ禍は過去の「スペイン風邪」流行のように数年単位に及ぶものとの見方が報しきりに報道されるようになりました。国内でのワクチン接種も進んでいますが、当面は現状やそれに近い状況が続くと考えたほうがよいでしょう。

 そうなると、おのずと長期的な視点で「家の中でいかに快適に過ごすか」が重要なテーマとなってきます。大切なのは現状を、天災による苦境に耐える日々ではなく新たなチャレンジを始めるチャンスと考えること。

自宅で過ごす大型連休は、「いつかやってみたい」と思っていた趣味にチャレンジする絶好の機会でもある(画像:写真AC)



 とはいえ始めるのは、何か特別大掛かりなチャレンジでなくてもよいはずです。

 今までであれば買うつもりのなかった調理家電を購入してみる。あるいは、今まで食べたことのないフードデリバリーやお取り寄せグルメを試してみる。語学や楽器、絵画など「いつかはやりたいとは思ってるんですが」と言うだけになっていた新しい趣味に着手してみる、などなど。

「楽しいGWだった」と思えたら

 そのチェレンジを、最初から「長く続けなくては」と無理に決意しなくてもいいでしょう。ただ、外出困難な2021年のGWに「あれ? 今年はどこにも出かけられないけど意外と楽しい」という感覚を味わうことができれば大成功です。その楽しさがあれば、GWが終わっても長く続けていけるライフワークに変わっていくはずです。

 3度の緊急事態宣言に「もう家で過ごすのは飽きた」と思っている人こそ、ライフワークの手掛かりを探して、いつまでも思い出に残る「自宅の楽しいGW」を過ごしてはいかがでしょうか。

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