東京都に「ジュラシックパーク」があった? 知られざる熱帯自然林の正体とは

映画『ジュラシック・パーク』を彷彿とさせるような「ヘゴの森」が、東京都八丈島にあるといいます。紀行作家の斎藤潤さんでも「聞いたこともなかった」と言う珍しい森。斎藤さんがその地を歩きました。


恐竜がいるのではと思う深い森

 この辺になると、お待ちかねのヘゴが次々と登場。おお、すごい。たくさんある。どれも見上げるばかりで、高さ4、5mはありそう。一挙に、ジュラシックパークへ突入です。この辺りは、「ヘゴ谷の路・ジュラの森」と呼ばれているらしい。

 これだけヘゴが密生していれば、映画ゴジラのロケ地になった奄美大島の金作原原生林と比べても、遜色(そんしょく)はありません。いや、数ではまさっているかもしれない。ヘゴの葉で覆われた空を見上げては、恐竜がのぞき込んでいないかと妄想しながら、ついついシャッターを押してしまいます。

 道端のドーナッツ状の盛り上がりは、炭焼き窯の跡だといいます。中に入るすき間は、窯の口らしい。土で作られた窯は、多様な植物に覆われ、まるで天然の植木鉢のよう。自然の力が強く、人間の手を離れると人工物も、たちまち自然に帰って行くのです。

 杉などの針葉樹とヘゴが混じりあっている森も珍しく、他ではほとんど目にすることはないのではないでしょうか。

 しばらくすると、不思議なフォルムの緑色をした花が咲いていました。

シマテンナンショウ(画像:斎藤潤)

 三宅島、御蔵島、八丈島に分布する、シマテンナンショウ。コンニャクの仲間で、島ではへんごと呼ばれ、球茎(地中の芋のような部分)はゆでてモチのようについて、つるんと飲み込んで食べていたといいます。再び咲いていたよく似た花は、ハチジョウテンナンソウ。御蔵島と八丈島にだけ生えている珍しい植物です。

行程2km、90分 ジュラの森散策


【画像】東京にある「ジュラシックパーク」の森

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