東京五輪から正式種目 「スケートボード」が持つ見逃せない社会的意義とは

東京オリンピックから初めて正式種目となるスケートボードですが、スポーツとしてだけでなく、コミュニティーづくりという、また違った魅力もあるようです。文教大学国際学部准教授の清水麻帆さんが解説します。


スケーターコミュニティーの行方

 こうした側面は、コミュニティーづくりや地域再生といった面で社会に貢献できます。例えばスケートボードの生みの親であるサーフィンにおいて、多くのサーファーは自然環境問題に関心が高く、ボランティアで海岸でのゴミ拾いや掃除などを行うコミュニティーが数多く存在しています。

 またフィリピンの女性スケーターで、アジア大会で優勝したマージリン・ディダルさんはフィリピン国内でのスケートボードの認知度を高めたことだけでなく、自身と同じ貧しい境遇の人たちの希望になりました。結果、彼女の偉業によって政府がスケートボード振興に対して支援を行うようになり、フィリピンのスケーターコミュニティーの環境も改善されるようになったのです。

 このように、スケートボードはファッション性やサブカルチャーといった要素はもとより、実際に滑って技を磨く楽しさや、多様性のあるつながりによって、若者をとりこにして言えます。

スケートボードのイメージ(画像:写真AC)




 そして時代を超え、それらを繰り返すことで、現在は幅広い世代が垣根なくつながれる空間となりました。そして、若者が世界一を目指すことができる競技スポーツとなり、さらなる飛躍を遂げてきました。

 一方、東京では公共のスケートパークが多く点在していますが、騒音や危険・破損行為などの課題もまだ残されているところもあります。今後、ストリートカルチャーとしてのスケートボードを継承し、楽しく滑るためにも、地域の人びとや社会とコミュニケーションを取ることが必要です。

 例えば、スケーターコミュニティーがサーファーコミュニティーのように草の根文化として発展できれば、地域社会に貢献するような存在になれます。コロナ渦で外出が難しいですが、公園のスケートパークでスケーターを見かけたら、技などを鑑賞してみてください。


【画像】最新のスケートボードグッズ

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