東京五輪から正式種目 「スケートボード」が持つ見逃せない社会的意義とは

東京オリンピックから初めて正式種目となるスケートボードですが、スポーツとしてだけでなく、コミュニティーづくりという、また違った魅力もあるようです。文教大学国際学部准教授の清水麻帆さんが解説します。


草の根文化としてのスケートボード

 作中には、ほかにも「ムラサキパーク東京」(足立区千住関屋町)が登場します。

 ここは都内屈指のスケートパークで、ムラサキスポーツ(台東区上野)が2009年に足立区の旧アメージングスクエア遊園地跡地につくられ、スケート・BMX・インラインに対応しています。スケーターたちからは「アメージングスクエア」というニックネームで親しまれており、『スケッチー』の主人公が初めてスクールに参加する場面でも描かれています。

 作品にはほかにも、お台場の夜景が一望できる「ライジン スカイガーデン by H.L.N.A」(江東区青海)など、いろいろな場所が登場します。

江東区青海にある「ライジン スカイガーデン by H.L.N.A」(画像:(C)Google)

 また、スケートボードを初めて買うシーンでも実在するブランドが描かれており、デッキの絵についての背景なども詳細に説明されています。また、その他、登場人物たちが身につけているアパレルや靴なども実在するブランドが描かれており、登場人物それぞれの個性も表現できます。

 この作品で特筆すべきなのは、スケートパークの常連たちからプロ女性スケーター・選手まで登場することです。例えば、駒沢公園の元祖“駒ドル”や令和の”駒ドル”などの女性スケーターが漫画では紹介されており、実際のパークに行けば会える可能性があり、漫画の世界観を現実空間で体験できるかもしれません。

 また前述のように、ノーボーダーのスケートボードは人びとの横のつながりを作り出します。それが多様な人びとの存在するコミュニティーを形成し、地域を元気づける、活気づける要素のひとつになり得るのではないでしょうか。

 特に女性スケーターのコミュニティーではノーボーダーの精神を大切にしているようで、初心者も熟練者も関係なく、同じ空間で一緒に楽しんで滑ろうというのがモットーになっている雰囲気があるのでしょう。

 実際『スケッチー』にもそうした場面はよく出てきます。

 前述のように主人公とその友達は初心者のため、駒沢公園でのデビュー時にはなかなか入ることができなかったのですが、顔見知りの常連の女性スケーターに声をかけてもらい、そこで教えてもらうことで、楽しむことができたシーンが描かれています。

 つまり、スケートボードというものを媒介として、草の根文化もしくはコミュニティーが作り出されていると考えられます。

スケーターコミュニティーの行方


【画像】最新のスケートボードグッズ

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