デリバリー専門店増加で激変する「食の価値観」 早い・安い・うまいはもはや過去の産物か?

新型コロナウイルスの感染拡大によるデリバリー需要の拡大に伴い注目を浴びている「ゴーストレストラン」。その最新動向について、文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナーの中村圭さんが解説します。


外食大手も参入 競合激化で懸念される問題も

 このような動向を受けて、国内ではゴーストレストランに限らず、テイクアウト・デリバリー特化の飲食業態の開発が活発化してきています。

 2020年11月10日にはテイクアウト専門のプチグルメハンバーガーショップ「ブルースターバーガー」(目黒区中目黒)がオープンして話題になりました。デニーズ、モスバーガーなどの大手チェーン店も客席のないデリバリー&テイクアウト専門店を展開しはじめています。

 また、6月30日には「カプリチョーザ」「ハードロックカフェ」「エッグスンシングス」などを運営するWDI(港区六本木)がゴーストレストラン「WE COOK」をオープン。“食で世界を旅する感覚を”をコンセプトにハワイや台湾などの食文化を感じさせるメニューをデリバリーで提供しています。

ゴーストレストランのレイアウト一例。28坪の施設内には区画分けされ、入居者の専有部となる六つのキッチンスペースが完備された「DELICIOUS FACTORY 下北沢」(画像:フードテラス)

 デリバリーサービスの出前館も、三つのキッチンを備えた調理スペースと飲食店の配達代行をするために、配達オペレーション室を兼ね備えたクラウドキッチンを12月21日、江東区大島にオープンしました。同社はクラウドキッチン併設型デリバリー拠点をこれからの新規事業として位置付けています。

 そのほか、複数店舗を運営するゴーストレストラン「KitchenBASE」(目黒区中目黒など)や「BeChef」(渋谷区渋谷など)は、サービス登録などのサポートも含め、ゴーストレストランのプラットホームを積極的に展開しています。

 新しくオープンするクラウドキッチンには小規模な事業者だけでなく、大手チェーンの問い合わせもあるそうで、飲食業界全体としてゴーストレストランへの関心が高まっていることがわかります。

 一方、今後競合が激化することが予想され、配達手数料の高さ(注文代金の35%~40%程度)なども課題として浮かび上がってきています。また、デリバリーサービスがさらに活発化すれば配達員の交通マナーなどの社会的問題も見過ごせません。

「好きが高じて」が生む新たな食体験


【調査結果】一般人が「テイクアウト・デリバリー」を選ぶ理由

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