エレカシからハイロウズまで 吉祥寺「井の頭公園」が多くの歌の舞台となってきたワケ

これまでさまざまな歌の舞台ともなってきた「井の頭公園」。その理由について、ライター・エディターの大石始さんが解説します。


ノスタルジーとともに過去の恋愛を振り返る場所

 現在でも吉祥寺駅周辺は住民や観光客で大変にぎやかですが、ひとたび井の頭公園に足を踏み入れてしまえば、そこは駅周辺とは異なる穏やかな空気が流れています。

 かつてはそうした環境を求めて多くの文豪や詩人が周辺地域へ移り住んだわけですが、それと同時に恋人たちが愛を語らうデートスポットであり、生き方に悩む若者が思索にふける場所でもありました。

 そうした環境ゆえに、井の頭公園は過ぎ去った愛をノスタルジーとともに振り返る地となってきたのでしょう。

 また、井の頭公園の中心となる井の頭池は、歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれるなど、江戸時代から有名な景勝地でもありました。都心からも近い観光地であり、その意味では普段の暮らし(日常)と観光地(非日常)の要素が少しだけ混ざり合う場所でもありました。それゆえにドラマが生まれやすい地でもあったのです。

歌川広重「井の頭の池弁天の社」。1856(安政3)年刊(画像:東京都立図書館)

 もうひとついえば、吉祥寺は1950年代から音楽濃度の濃い街でもありました。70年代は「ぐゎらん堂」を中心とするフォークのシーンがあり、70年代初期の一時期は裸のラリーズなどが出演していた伝説的なライブハウス「OZ」がありました。

 現在でもいくつかのライブハウスやDJバーが営業しており、吉祥寺近辺に住むミュージシャンは少なくありません。その点においても井の頭公園はミュージシャンにとってなじみ深い場所であり続けているのです。


【画像】いくつ知ってる? 井の頭公園をテーマにした作品一覧

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