『踊る大捜査線』は港区、『相棒』は千代田区! 東京23区で刑事ドラマの舞台になった区・ならない区を調べてみた

刑事ドラマは古くからの人気コンテンツとして知られていますが、舞台となった場所を調べて見ると興味深いことがわかりました。ライターのミゾロギ・ダイスケさんが解説します。


『ハンチョウ』はスカイツリー人気に便乗?

●中央区
 水谷豊主演『ハロー!グッバイ』(日本テレビ、1989年)は「銀座署」、阿部寛主演『新参者』(TBSテレビ、2010年)は「日本橋署」と、ほかに例を見ない舞台設定でした。

 舘ひろし主演『代表取締役刑事』(テレビ朝日、1990年)の「辰巳署」は勝どき・月島周辺を管轄し、『遺留捜査』(テレビ朝日、2011年)のシーズン2~3で、上川隆也演じる主人公は「月島中央署」に籍がありました。

中央区の月島エリア(画像:写真AC)

●墨田区
『ハンチョウ~』シリーズは、2013年放送の最終作で主人公が「押上分署」に異動します。これは、前年の東京スカイツリーのオープンを意識したものでしょう。また、松方弘樹主演『はだかの刑事』(日本テレビ、1993年)の「隅田川署」は、墨田区とは限定せず、隅田川周辺を管轄するという設定でした。

 このように、管轄エリアが区の境界線を超えた作品はほかにもあります。

 渡哲也主演『西部警察』シリーズ(テレビ朝日、1979年)の「西部署」、草刈正雄主演『華麗なる刑事』(フジテレビ、1977年)の「南口署」はともに新宿、渋谷など広域をテリトリーとしていました。渡瀬恒彦主演『刑事物語’85』(日本テレビ、1985年)の「山手署」の管轄も渋谷、原宿、赤坂と広範囲にわたっています。

2000年代以降に増えた区の作品

 さて、ここからは、その他の区が舞台となった刑事ドラマを列挙していきます。

・台東区:平幹二朗主演『はぐれ刑事』(日本テレビ、1975年) = 台東署

・品川区:時任三郎主演『真夏の刑事』(テレビ朝日、1992年) = 品川南署

・大田区:高嶋政伸主演『こちら本池上署』(TBSテレビ、2002年) = 本池上署

・世田谷区:長瀬智也主演『うぬぼれ刑事』(TBSテレビ、2010年) = 世田谷通り署

・豊島区:椎名桔平主演『刑事のまなざし』(TBSテレビ、2013年) = 南池袋署

仲間由紀恵主演「SAKURA~事件を聞く女~」(TBSテレビ、2014年) = 駒込中央署

・杉並区:小泉孝太郎主演『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』(テレビ東京、2016年) = 杉並中央署

・江東区:長谷川博己主演『小さな巨人』(TBSテレビ、2017年) = 豊洲署(港区の芝署も登場)

 こうして並べてみると、2000代以降の作品は過去に選ばれなかった地域を舞台としている傾向が目立ちます。

墨田区のスカイツリー(画像:写真AC)

 東京にはさまざまな街があり、エリアごとに風景が異なります。今後も、前例のない区の所轄署が描かれる刑事ドラマが制作される可能性はあるでしょう。


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