東京の「駅ホーム」で泣いた女性 声を掛けてくれる人は誰もいなかった

東京という街に対して、あなたはどのようなイメージを持っているでしょうか。地方と違って人が冷たい? 人と人との関わりが薄い? 果たして実際にそうなのか。東京で暮らして11年になるフリーライターの櫻井朝子さんが、自身の体験を通して考えます。


慣れない東京生活、慣れない営業職

 そんな、地方出身者にとっては得体のしれない大都会・東京へ出てきたのは、今から11年前。賃貸住宅を紹介するウェブメディアの運営会社に就職したことがきっかけでした。2010(平成22)年、その頃はまだiPhoneも今ほど普及していなかったし、スカイツリーだって半分くらいしか出来上がっていませんでした。

 筆者が配属されたのは、営業部。不動産会社さんに、「うちの媒体に物件を掲載しませんか?」とお願いをして周る仕事をしていました。

 もともと明るさには自信があったものの、成績は想像していた以上にひどいものでした。

 主に飛び込み営業をしていたのですが、「うちには必要ない」と追い返される毎日。ようやく座って話をさせてもらえたと思ったら、単に話し相手が欲しかったおじいちゃん社長だったり。つたない営業トークを社内の上司に聞かれるのが恥ずかしくて、わざわざ会社近くの公園まで出て電話をかけていると、近くにいたママさんたちに変な視線を送られたり。

慣れない東京生活に、慣れない営業職。落ち込むこともたくさんあった(画像:写真AC)

 今振り返っても、もっとうまくできたよなぁと恥ずかしくなるような“黒歴史”です。

 あるとき、どうしても電車に乗っていられなくなるほど辛くなり、途中下車をして駅のホームで泣いていたことがあります。忘れもしない、押上駅(墨田区押上)。東京の東エリアを担当していた筆者は、出来上がっていくスカイツリーの足元で、人目もはばからず、静かに泣いていたのです。

誰も立ち止まらない、そのありがたさ


【画像】東京の在住者、一番多い「出身県」は?

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