コロナ禍で「サンシャイン60通り」閉店ラッシュ 池袋のゴーストタウン化説は本当か?

東京を代表する繁華街のひとつ「池袋」。そんな池袋のサンシャイン60通りで店舗の閉店が相次いでいます。池袋は今後ゴーストタウンになってしまうのでしょうか。フリーライターの山本肇さんが歩きました。


実際に行ってみると……

 今回、サンシャイン60通りの現状を確認すべく池袋に向かったのですが、駅を降りて改札をくぐると、平日日中にも拘わらず東西をつなぐ地下道はいつもと変わらない印象を受けました。ぱっと見、出勤するサラリーマンより、池袋に遊びにやってきたような若者が多い気がします。

 池袋駅からサンシャイン60通りへ向かうルートはいくつかあります。もっともよく使われるのは、池袋ショッピングパークの横を抜けて地下道から、ビックカメラ池袋東口カメラ館(2021年1月閉店)の前で地上に出る通路です。

ビックカメラ池袋東口カメラ館前の出入り口(画像:(C)Google)

 緊急事態宣言下でにぎわっていることの是非はともかく、このルートはいつもと変わらず人が多い印象です。コロナ禍での外出には一定のリスクが伴うわけですが、気をつけながら楽しもうということなのでしょうか。

 通りを歩くと閉店した店舗を見かけますが、ネットの風聞になっているようなゴーストタウンのような光景はまったくありません。いつもの楽しいサンシャイン60通りは変わっていません。とりわけ、飲食店では限られた時間を生かして、サービス価格で客を呼び込んでいるところもあります。

かつては「夜の早い街」だった池袋

 ただ、池袋の定番の待ち合わせスポットである東急ハンズ池袋店(豊島区東池袋)の前を見ると、日中も夕方近くも人待ちの姿は多くありません。池袋で普段遊ぶことが多い人に聞いてみると、「長時間の滞在は避けて目当ての店や買い物を終えたら早めに帰るようにしている」といいます。

 こうした外出先での楽しみ方の変化は、ほかの地域の繁華街でも当然起きているわけで、「池袋がコロナで……」という情報は、あくまでネット上のもののように感じられました。

豊島区東池袋にある東急ハンズ池袋店(画像:(C)Google)

 確かに街には感染の危機感を背景にした、晴れ晴れしない雰囲気が漂っていることは否めません。

 池袋はもともと、埼玉方面からやって来る人たちを取り込んで繁栄してきたエリアです。電車で30分~1時間以上かけて来るが多いこともあり、終電近くになると、新宿・渋谷に比べて閑散とする「夜の早い街」でもありました。

 いわば、足早に帰る人が多い繁華街だったわけですが、コロナ禍でそんな人が増えていることを余計に感じさせます。ただ、確かに飲食店の自粛要請で夜は静かであるものの、日中はこれまでと変わらないにぎわいがあります。

 昨今、店舗が閉店すれば経済の悪化とリンクさせて過剰に心配する声が聞かれます。しかし、これもコロナ禍という危機を乗り越えるまでの一時に過ぎません。

 過剰な心配は経済、そして心を余計に冷え込ませてしまいます。池袋を歩きながら、今後の社会の在り方についてふと考えました。


【調査データ】池袋の「人流変化」を見る

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