49年前の今日、日本は「金銀銅」を独占した――1972年札幌五輪 栄光の記憶を辿る

新型コロナウイルス禍に世界中が翻弄される2021年。夏には東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されています。過去のオリンピックが日本中にもたらした感動について、ノンフィクション作家の合田一道さんが49年前の記憶をひも解きます。


金メダリストが後に残した言葉

 この試合から5日後の1972(昭和47)年2月11日、大倉山シャンツェで90m級ジャンプの競技が行われ、こちらにも大きな期待が寄せられました。しかし、意外にも日本人選手は笠谷選手も含めて振るわず、メダルを逃してしまいます。

 地の利もあり、実力もあるのになぜ勝てなかったのでしょうか。笠谷選手と後年、会ったときにこの話をすると、ジャンプ台を吹く風の話や、それによる微妙な影響、心理状態などを挙げた後、こう述べたのです。

大倉山ジャンプ競技場にある、札幌オリンピックをたたえる歌碑(画像:合田一道)

「負けたのは、実力がなかったということでしょう。しょせんは自然との戦い。自然に勝てなければ人間にも勝てない。そういう世界なんです」

 金メダリストならではの重い言葉として、受け止めたものでした。

 あれから49年の歳月が経過しました。いま札幌市内を走る市営地下鉄の駅ホームに立つと、電車が到着する直前に「虹と雪のバラード」の曲が流れます。東京オリンピックの開催を控え、あらためて札幌オリンピックを開催した当時をたたえるため2019年から導入されたものです。

 開催の可否についてはさまざまな意見があるようですが、もし開催されれば、また感動の名場面がいくつも生まれることでしょう。


【画像】日本が1~3位を独占 当時の新聞を見る

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