金曜『俺の家の話』も話題 長瀬×クドカンコンビが描く、あえて定番じゃない東京スポットとは

長瀬智也×宮藤官九郎コンビが話題を呼んでいる『俺の家の話』(TBSテレビ系)。同コンビ作品と東京の関係性について、社会学者の太田省一さんが解説します。


ドラマを盛り上げた浅草の街

 宮藤官九郎の仕掛けも巧みでした。

 毎回「芝浜」や「饅頭(まんじゅう)怖い」と言った古典落語の演目がタイトルになり、その噺の内容がドラマの展開とオーバーラップするという仕組みです。その手際は鮮やかで、多くのドラマファンをうならせるとともに若者のあいだに時ならぬ落語ブームを巻き起こしました。

 そしてそこには、浅草の街も一役買っていました。スペシャル版の冒頭で虎児がどん兵衛の落語に魅せられたのも、浅草の演芸ホールでした。

『タイガー&ドラゴン』で寄席の会場となった浅草演芸ホール(画像:(C)Google)

 浅草は観光地としては人気のスポットですが、繁華街としてはやはり“旬”とは言い難い街です。だがこの『タイガー&ドラゴン』では、そこにいまも息づく古典落語の世界さながらの風情や人情が大いにドラマの雰囲気づくりに貢献していました。

あえて「定番」を避けるクドカン

 そして同じコンビによる3作目が、『うぬぼれ刑事』(TBSテレビ系、2010年放送)。こちらは刑事ドラマですが、そこはクドカンらしく、ひとひねりした設定になっています。

 長瀬智也演じる小暮己(こぐれおのれ)は警視庁世田谷通り署の刑事。優秀なのですが、恋愛体質で女性にほれっぽい。ところが好きになった女性がことごとく事件の真犯人であることがわかり、毎回失恋してしまうという役どころでした。このキャラクターも、かっこよさのなかに悲哀とユーモアがにじみ出る長瀬智也ならではのものでしょう。

世田谷区三軒茶屋から町田市に至る「世田谷通り」(画像:(C)Google)

 また東京が舞台の刑事ドラマというと、警視庁本部のある桜田門、あるいは『太陽にほえろ!』(日本テレビ系、1972年放送開始)の新宿といったイメージで、「世田谷通り」という場所の設定はかなり珍しく感じます。この部分でも、定番通りにはしないというクドカン流は一貫しています。

プロレスラーの所属団体が「さんたま」


【地図】『俺の家の話』のロケ地

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