一気に40店舗も入れ替え――不動産業者も驚く「GINZA SIX」大量閉店のワケ
2021年1月31日
お出かけ今月「空き店舗だらけ」になったとしてファンを不安にさせた「GINZA SIX」ですが、実は大胆な方向転換でした。都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。
「ウィズコロナ」反映のリニューアル、今後も続く?
今回のGINZA SIXのリニューアルを見ていくと、さまざまな面でコロナ禍の影響が垣間見える内容になったといえます。
例えば、アパレルブランドやコスメブランドでは「BEAMS」や「資生堂」、「シュウ・ウエムラ」など、外国人客からも人気であった日系店舗のいくつかが閉店。それと入れ替わるかたちで新規出店した店舗の多くは、コロナ禍で「旅行のついでに買うことさえ難しくなった」といえる海外ブランドでした。
また、食品・グルメも同様であり、6階にあったフードホール「銀座大食堂」はわずか4年弱でその歴史に幕を下ろすこととなった一方、輸入食品に強いビオセボンや、都内・全国各地で人気の銘菓など、わざわざ足を運ばないと買えなかったご当地グルメを家で楽しめるような店舗が充実することとなりました。

コロナ禍で少しずつ姿を変えつつある銀座。大型商業施設でも空き店舗が増えてきた店舗がある一方、改装やリニューアルの動きも起きており、2020年夏には「銀座三越」の銀座4丁目交差点側外壁に新たなシンボルとなるイルミネーションオブジェ「銀座シャンデリア」が誕生したほか、この夏にはGINZA SIXのライバルともいうべき複合商業施設「東急プラザ銀座」の全館リニューアルが完了する予定となっています。
都内のある不動産関係者は「銀座は(コロナ禍で)短・中期的にはちょっと厳しいマーケットだ」としたうえで、「このご時世にGINZA SIXが40店舗も入れ替えるとは思わなかった」と驚きを隠せない様子。
東急プラザ銀座をはじめとする近隣の大型商業施設もGINZA SIXに対抗するような、そして「ウィズコロナ」に対応したかたちでのリニューアルをおこなうことになるのか――今後の動きに注目が集まります。
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