サザエ・マスオお見合いの場所! 都心のデパート大食堂が一大「行楽地」だった思い出

国民的漫画作品『サザエさん』のサザエさんとマスオさんがお見合いをしたのは、デパートの大食堂。そう、この場所はかつて、庶民がおめかしをして出かける立派な「行楽地」でした。昭和の懐かしい記憶とデパートの現代史を、フリーライターの大居候さんがたどります。


サザエさんのお見合いは1956年掲載

 1903年に白木屋が食堂をつくって以降、ほかのデパートでも食堂が設けられるようになり1907年には松屋が、1908年には大丸が相次いで30名程度の食堂を設けています。

 三越は食堂に熱心で、1907年に日本橋本店に食堂を開設した後、徐々に食堂の面積を拡張していきました。

 1922(大正11)年には300席あまりの第二食堂を開業。1927(昭和2)年になると、地階・5階・6階に合計で1000席あまりの食堂を備えるに至りました。この席数からも、当時のデパートがどれだけ行楽地として賑わっていたかがわかります。

 この三越の食堂で1930(昭和5)年から提供された「御子様洋食」が、お子様ランチの始まりです。現在も日本橋本店新館のレストラン・ランドマークで食べることができます。

 当時のデパートの大食堂を描いた作品として欠かせないのが、長谷川町子さんが『サザエさん』で描いたサザエさんとマスオさんのお見合いでしょう。

和洋中のメニューがそろい、休日は家族連れで賑わったデパートの大食堂。お見合いの場として選ばれることもあった(画像:写真AC)

 このお見合い、デパートの大食堂で行われています。このエピソードが最初に掲載されたのは1956(昭和31)年の『別冊サザエさん』です。このほかにも『サザエさん』にはたびたびデパートの大食堂が登場し、当時の風景を今に伝えてくれています。

『サザエさん』で描かれたこの、デパートの食堂でのお見合い。現代の価値観ではちょっと奇異に感じます。

 でも、この当時のデパートというのは行楽の場。それも、たまの休みにおめかしをして出かける場です(よそいきの服というものも最近はあまり意識されなくなりました)。ゆえに、お見合いの場として相応しい格があったわけです。

ファミレスやファストフードの台頭で


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