「アムラー」ほどの社会現象が、もう二度と起こらないワケ

90年代、東京の街にあふれた「○○ラー」。「アムラー」や「シノラー」など、アイドルや歌手のファッションを真似た若者が大勢現われ、ファッションシーンを作り上げました。このような、ファッションなども含めて若者を虜にするアーティストは現代には現れないのでしょうか。音楽ライターの村上麗奈さんが解説します。


ファンが服装を真似なくなった理由

「ぱみゅらー」はSNSで自然発生した言葉で、それがさす範疇は明確には決められていませんが、ファンなら誰でも「ぱみゅらー」と言える、というのです。

 SNS上には、ファンの総称を指す言葉がアーティストごとに定まっている場合も少なくありません。「ぱみゅらー」も90年代の「○○ラー」とは関係のない総称のひとつだという見方もできるでしょう。

 きゃりーぱみゅぱみゅさん以後、2020年代を見てみると、ファンの総称としての「○○ラー」は存在するかもしれませんが、カリスマ的な憧れの的でもある「○○ラー」は中々思い当たりません。これは、ヒットする歌手やアイドルの立ち位置や時代の変化を明確に表しています。

 まず、ファン活動の場の変化です。

90年代に「アムラー」現象を巻き起こし、2018年9月16日をもって引退した歌手の安室奈美恵さん。引退から1年後にAWAなどの音楽ストリーミングサービスに楽曲を配信するなど、人気とカリスマ性は今なお健在(画像:AWA)




「アムラー」「シノラー」の90年代、スマートフォンやSNSはもちろん存在していませんでした。ある歌手が好き、という表明をしたい場合、自分の身なりに何かしらの変化を加えるということが一番スタンダードだったのでしょう。

 浜崎あゆみさんのシングル「evolution」のMVで、本人が身に着けていたファーの尻尾が注目され大流行したことがありました。あの尻尾を模したストラップを携帯電話につけるなど、服装や小物によってアピールできるという面があったのです。

 しかし、今はSNSなどでネットに居場所を見つけることができる時代です。

「憧れ」の切実度合いが薄まった理由


【調査】今どき「○○ラー」1位は? 絶対知ってるはず

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