「電車に乗って行くのはNG」 町中華ブームを作った張本人が語る、本当の楽しみ方とは

近年盛り上がりを見せている「町中華」。その神髄について、「町中華探検隊」副隊長で食べ歩き評論家の下関マグロさんが解説します。


町中華の楽しさ三つのポイント

 筆者が考える町中華の魅力は、

1.消えゆくものへのペーソス(哀愁)
2.ひとつとして同じ店はないこと
3.エンターテインメント性

の三つです。順を追って説明していきましょう。

 まずは、ひとつ目の「消えゆくものへのペーソス」です。前述のように取材した店のうち、大半はもう閉店しています。そのため、「今行かなければなくなってしまう」という切羽詰まった感情が町中華にあるのです。

 筆者は昭和時代の真ん中ぐらいの生まれなので、当時から使っていそうな椅子やテーブルがある町中華へ行くと、たまらなく懐かしい気分になります。同時にそうした雰囲気は「永遠ではない」という思いにも。だからこそ、今じっくり味わいたいのです。

 老夫婦が経営する町中華を久しぶりに訪れて、まだやっているんだということを確認するだけでも幸せな気分になります。

 次に「ひとつとして同じ店はないこと」です。東京には中華チェーンが多くあり、基本的にどの店でも同じメニューを出しているため、同じチェーンであればどこへ行っても安心して入れます。

 対して個人経営の町中華は、メニューや味付けなど、その店ならではのものばかり。そのため、初めて入った店ではどのような味付けなのかわからず、ドキドキします。同じではないからこそ、食べ歩きの楽しさがあるのです。

 例えば、広東麺というメニューがあります。一般的に広東麺といえば「五目あんかけラーメン」ですが、店によって具材や味付けが異なります。町中華ファンのなかには、広東麺だけを食べ歩いて、その違いを記録している人もいるくらいで、そういった意味において、町中華はさまざまなアプローチがあります。

台東区小島にある「幸楽」の典型的な東京チャンポン。塩味で具材たっぷり。あんかけでとき卵も入っている(画像:下関マグロ)

 東京の町中華にはチャンポンというメニューがあって、筆者はこのチャンポンを食べ歩いていた時期があります。

 チャンポンといえば長崎ですが、東京の町中華で出されているものは長崎とまったく異なるものです。店によっては本場のチャンポンを見たことも食べたこともないにもかかわらず、想像で作ったというところもあるので、実に面白いメニューといえます。

 多くは塩味で、野菜などを卵でとじていますが、単なるタンメンをチャンポンとして出しているところもあり、店ごとに違うこともしばしばです。

三つ目のポイントとは


【画像】筆者イチオシ! 都内「町中華」の名店3店

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