いじめ加害者はなぜ「覚えていない」のか? 話題の芸人ドキュメンタリー映画が示唆するもの

大人になってもふとした瞬間に思い出してしまう、学生時代のいじめやスクールカーストの苦い思い出。しかし、いじめた側の当人はそんなことを全く覚えていない、というエピソードもしばしば耳にします。果たして記憶を書き換えたのは相手か、それとも自分か――? その問いにひとつの示唆を与えるドキュメンタリー作品があります。制作したのは吉本興業所属のお笑い芸人。ライターの堀越愛さんが解説します。


『ザ・エレクトリカルパレーズ』

「間違いのない真実」なんて、どこにもないのかもしれません。筆者の過去を事例として挙げましたが、集団生活を経験した人であれば、誰でも思い当たることがあるのではないでしょうか。

 同じ集団に属していたなら同じ思い出を共有しているはずなのに、なにか食い違っている、という経験。筆者がこの“思い出したくない過去”を思い出したきっかけは、とある映画でした。

『ザ・エレクトリカルパレーズ』。吉本興業所属のお笑い芸人ニューヨークのYouTubeチャンネル『ニューヨーク Official Channel』に、2020年11月6日(金)に投稿された作品です。

10年後に紐解かれる、それぞれの真実

『ザ・エレクトリカルパレーズ』は、2011(平成23)年にNSC(吉本のお笑い養成所)東京校の17期生の中で生まれたグループ「ザ・エレクトリカルパレーズ(エレパレ)」に関するドキュメンタリー。

ウェブマガジン「月刊芸人」2020年11月号でも特集が組まれた映画『ザ・エレクトリカルパレーズ』(画像:吉本興業)

 構成作家の奥田泰氏が監督を務め、ニューヨークがインタビュアーとして複数の関係者に話を聞く様子が描かれています。

 公開当初より芸人や業界関係者、お笑いファンを中心に話題となり、徐々に勢いが加速。2時間を超える長尺にも関わらず、再生回数はすでに83万回を超えています(2021年1月17日12時現在)。

 エレパレに所属していたのは、17期生の中でも特に“評価が高い”メンバーたち。自分たちの存在を誇示するかのようにオリジナルのテーマソングやおそろいのTシャツを作り、授業でも幅を利かせていたと言われています。

食い違う証言はミステリーさながら


【画像】作品の重要人物? 出演した芸人たち

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