首都高で見かける標識「AH1」って何? 3文字に込められた「平和への願い」をもう一度

日本の道路の起点として知られる日本橋ですが、実はヨーロッパまで続く道路の起点でもありました。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。


全線走破者はいまだゼロ

 韓国からはアジアを西へ走っていくわけですが、残念ながら韓国と北朝鮮の道路が接続する板門店は越えられないため、迂回(うかい)する必要があります。

 この先のルートは中国からベトナム、タイ、ミャンマー、インド、バングラデシュ、パキスタン、アフガニスタン、イランを経て、トルコへと到達できます。アジアとヨーロッパの境界であるボスポラス海峡は橋があるので、車で越えられます。

 ちなみに高速道路は終点のカプクレから先も整備されており、ヨーロッパ最西端のポルトガルまで到達することもできます。

 この壮大な道路網ですが、いまだに全線を走破した人はいません。

 板門店を迂回するとしても(韓国~中国間には航路があります)、その先はどうでしょう。インドから先はパキスタンを経て、カイバル峠からアフガニスタンを横断するルートが設定されているものの、アフガニスタン全土とパキスタンの国境地帯は長らく退避勧告が出ている地域。ここまで到達するのもかなりの冒険ですが、さらに越えていくのは冒険を通り越して、もはや無謀です。このように壮大なアジアハイウェイですが、現状では「夢の計画」といえます。

他国のアジアハイウェイの様子(画像:国土交通省)

 ただ、いつの日かはこのルートを難なく行ける日が来るかも知れません。日本橋に掲げられた標識には、壮大なルートの走破を夢見る人たちの「平和への願い」も込められているのです。


【画像】アジアハイウェイ「全ルート」を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_04-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画