首都高で見かける標識「AH1」って何? 3文字に込められた「平和への願い」をもう一度

日本の道路の起点として知られる日本橋ですが、実はヨーロッパまで続く道路の起点でもありました。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。


日本橋とトルコを結ぶハイウェイ

 さてそんな日本国道路元標ですが、実は重要な役割があります。それは、はるかヨーロッパまでつながる「アジアハイウェイ」の起点としての役割です。

 日本橋直上の首都高速都心環状線を車で走ると、日本橋付近に東京市道路元標を示す架線柱が書かれた標識と「AH1」と書かれた標識を目にします。ここを起点に始まるのが、アジアハイウェイ1号線。終点はトルコ・エディルネ県のブルガリアとの国境の町・カプクレです。

カプクレの所在地(画像:(C)Google)

 アジアハイウェイとは、1959年に国連極東経済委員会で提唱された道路網。既存の道路網を使ってアジア諸国を有機的に結び、経済・文化の交流や友好親善を図ることで、アジア諸国全体の平和的発展の促進することが目的です。

 古くから存在した構想ですが、実際の動きが始まったのは21世紀に入ってから。2003(平成15)年に日本も参加を表明し、同年タイのバンコクで「アジアハイウェイ道路網に関する政府間協定」が取り決められました。これに基づき、日本でも協定に沿った標識を設けることになったのです。

 トルコまでのアジアハイウェイ1号線の距離は約2万1000km。日本橋を出発して、東名高速・名神高速・中国自動車道、福岡高速などを経由、博多港国際ターミナルに至ります。

 日本の終点が博多港国際ターミナルとなっているのは、ここから船で移動することになるからです。現在はコロナ禍で中止されていますが、博多から釜山を結ぶフェリー航路は車も運ぶため、韓国まで渡ることができます。

全線走破者はいまだゼロ


【画像】アジアハイウェイ「全ルート」を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/01/210116_douro_04-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画