地下鉄「大江戸線」の車両はどのように搬入されている? 公園の地下に広がる「秘密基地」を知っていますか

2020年に全線開業20周年を迎えた都営大江戸線は、全て地下を走る地下鉄です。そんな大江戸線ですが車両はいったいどこから搬入されているのでしょうか。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。


車両はどうやって地下に搬入されたのか

 ここで気になるのが、こんな深い地下を走る大江戸線の車両はどうやって搬入されたのかということ。かつて夫婦漫才コンビの春日三球・照代が、

「地下鉄の電車はどこから入れたの? それを考えてると一晩中寝られないの」
「階段から入れるんですよ」

というギャグを1970年代後半にはやらせましたが、当時の営団や都交通局には子どもからの問い合わせが殺到したといいます。

大江戸線の六本木駅(画像:写真AC)




 もちろん階段ではなく、地上部分から搬入するか、クレーンを使って地下に下ろすわけですが、全て地下を走る大江戸線では電車1両が入る大きさの立て坑(垂直方向に掘られた坑道)を作り、そこから地下へ下ろしました。

 ちなみに、車両は愛知県や山口県にある工場から海上輸送し、トレーラーに詰め替えて搬入。単純明快な作業ですが、膨大な数の車両を誤りなく搬入しなければならないため、それは大変な作業だったことでしょう。

保管場所の広さは東京ドームの約1.5倍

 こうして無事に地下へ入った車両ですが、普段はどこに保管されているのでしょうか。

 現在、大江戸線のメインの車両基地となっているのは江東区の木場にある木場車両検修場です。緑あふれる木場公園の地下に東京ドームの約1.5倍にあたる約7万平方メートルの床面積を有しています。

江東区木場にある木場公園(画像:(C)Google)

 大江戸線は部分開業した1991(平成3)年時点で、現在の練馬区高松にある高松車庫を光が丘車両検修場として利用。当初の計画によると、車両基地は埼玉県新座市か練馬区大泉学園町、あるいは光が丘南部に設ける計画になっていました。

 しかし既に住宅地の建設計画が進んでいたことや、騒音・振動の問題を避けるために木場公園地下への設置が決定されたのです。

 木場公園は、材木業者が新木場へ移転していった昭和40年代に防災公園として計画され、1992(平成4)年に開園。その時点ですでに車両基地を造ることが決まっていたため、公園は車庫の天井の上に土を盛る形で施行。実際の工事では完成していた天井部分の下を掘り下げて、2階建て構造の車両基地が建設されました。

木場公園の南にある「検修場」


【2000年12月撮影】大江戸線 全線開通時の様子を見る

画像ギャラリー

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