特大レタス88円 都内と思えぬ生鮮激安の街、果たして治安は? 江東区・亀戸【連載】東京商店街リサーチ(7)
2021年1月11日
知る!TOKYO庶民派の住宅街、元気な商店街、1000年以上の歴史を誇る神社など、さまざまな表情を持つ江東区・亀戸の街を、フリーライターの荒井禎雄さんが案内します。
野菜の価格、何かがおかしい……
この新興住宅地の鎮守神を祀(まつ)るようにと幕府によって寄進されたのが、現在の亀戸天神の社地になります。造営には菅原道真の末裔(まつえい)である太宰府の神官が携わっており、本家の大宰府を模した社殿や太鼓橋など美しい姿を今に残しています。
このような経緯を持つ神社なので、実は氏子の多くは亀戸地区ではなく旧本所地区におり、氏子地域は神社から西に二十数町広がっています。大祭では2駅離れた両国からも神輿がやって来て、蔵前橋通りで神輿の大渋滞が起きるのが風物詩になっています。
さて、大きく時代が進んで昭和初期になると、陸運にも水運にも便利な亀戸一帯は東京を代表する一大工業地帯となりました。戦前には大小さまざまな工場が建ち並び、その生産額は東京で1位、労働者の数でも常にトップ3に入るような工業の中心地だったのです。
この頃の代表的な工場である精工舎(セイコー)や日立の工場跡地は、後にサンストリート(商業施設)や亀戸中央公園として整備されているので、現在でもその区画の巨大さをうかがい知る事が出来ます。
●商店街と特徴
亀戸を代表する商店街といえば、亀戸5丁目の中央通商店街でしょう。この商店街は明治通り側の入り口に「肉のハナマサ」があり、通り沿いには何軒もの“亀戸価格”の八百屋が点在しており、亀戸民の生活の支えになっています。

この辺りの八百屋の価格設定は何かがおかしいため、電車で2駅程度の場所に住んでいるならば、自転車で買い出しに来ても後悔はしないはずです。
また、商店の他に飲食店の数も多く、この商店街から駅へ向かう路地には、かの「亀戸餃子(ギョウザ)」の本店や、行列の絶えないホルモン焼き店など、大人気店が固まっています。
これらに加えて、本格的な現地味の中国料理のお店や、エスニック食材の店もあちこちにあり、ちょっとした中華街も形成されています。
こうした商店街以外にも、亀戸にはさまざまな買い物場所が用意されています。
例えば2丁目団地内にある「新鮮市場」というスーパーは、野菜・肉・魚の生鮮3品の品ぞろえが良くどれも庶民価格。そのすぐ近くには、お酒の大型専門店の「河内屋」と「業務スーパー」が一体化した店もあり、酒類や冷凍食品を買うならばここがオススメ。

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