もはや定番化? テレビ番組の「テロップ」が90年代に爆増したワケ

今やテレビ番組にはかかせない「テロップ」と「フリップ」。これらはどのような理由で導入されたのでしょうか。20世紀研究家の星野正子さんが解説します。


ながら視聴が広まった90年代

 明確なデータはありませんが、日本の習慣として、テレビは「映画のように姿勢を正して見るもの」と考える人が1980年代頃まで多数派でした。

昭和時代の居間のイメージ(画像:写真AC)

 食事中にテレビを付けっぱなししておくのは、生活習慣の乱れている家庭の事例として取り上げられるほどだったのです。

 言い換えれば、ご飯を食べ終わってからテレビを見るというしつけをしている家庭が当たり前だったわけです。

 ところが1990年代に入ると、テレビというのはなんとなく付けっぱなしにするものへと変わりました。

 こうなると食事や家事をしながらの視聴になるため、ちょっとした聞き逃しも起こります。しかしテロップがあればチラっと画面を見るだけで、出演者が今なにを話しているかわかります。

 そんな訳で、テロップの普及は視聴者、とりわけ毎日の生活が忙しい東京都民のような都会人のニーズを見事にくみ取ったものだったわけです。

『ニュースステーション』が普及の後押し

 ちなみに、現在のテレビ番組でテロップと並んでわかりやすい演出のために使われているのが「フリップ」です。

テロップのイメージ(画像:写真AC)

 これはテロップよりも古く、NHKが1953(昭和28)年に放送を開始したクイズ番組『ジェスチャー』で既に使用。その後、テレビ朝日系列の『ニュースステーション』で多用されたことで普及が進みました。

 普段何気なく目にしているテロップやフリップは、忙しい視聴者に番組を見てもらうための意外なテクニックだったのです。


【画像】番組で使われる「テロップ」のイメージ

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