「婚外恋愛」を認めた都会の男女、最終的にぶち当たった根本的「夫婦問題」とは
2021年1月6日
ライフ家族や夫婦のあり方は、時代や環境によって少しずつ変化を遂げています。東京などの都会では、子どもを持たないことを選択する夫婦も珍しくありません。たったふたりで暮らしていくために必要なこととは何か? 話題を呼んだ漫画作品『1122(いいふうふ)』(著・渡辺ペコさん)から、ライターのふくだりょうこさんが考えます。
近年、増えている夫婦ふたりの「家族」
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、子どもがいない夫婦の割合は1977(昭和52)年の調査時には3%でしたが、2015年の調査時では6.2%と倍以上に増えています。
子どもがいない理由はさまざまでしょう。不妊という場合もありますし、あえて子どもを作らないという選択をする夫婦もいます。
どんな理由にしても夫婦が生涯ふたりで暮らしていくには、その関係性をどのようにして築いていくか、という課題があるのは一緒です。

いちことおとやの場合、おとやの不倫から始まり、耐えかねたいちこもまた外で若い男性と知り合い、それを知ったおとやが家を飛び出す――。戻ったふたりは「次に進もう」と関係の再構築を模索しますが、うまくいきません。
やがていちこは、ひとつの結論を出します。
「ふたりでいるイメージを持てなくなってしまった」
「夫婦でいることがキツい」
「夫婦という形が負担になってしまった」
辛いことは半分こ、うれしいことは2倍に、と言いますが、支え合って生きていくことが自分にとってプラスであるとは限りません。
その後、いちこはこう言います。
「自分の輪郭がはっきりしてきた感じがあるかも」
大事なことはずっと夫であるおとやと共有してきました。夫はもうひとりの自分。その表現は夫婦として最高なものであるかもしれません。
ただ、それで夫婦の境界線があいまいになってしまったのではないでしょうか。

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