散歩途中で知らない人に道を尋ねる楽しさ――スマホ普及の世界ではもういらないのか?

携帯電話の普及で、外出中に他人に道を聞く機会は減りました。しかし直接声を掛けて見るのもたまにはよいかも? 散歩ライターの増田剛己さんが解説します。


かつては使われていた表現

 僕は大学生時代を大阪で過ごし、1980年代から東京に住み始めたのですが、この「男の人の足、女の人の足」という表現は同じように使われていました。使い方は、

「男の人の足で10分、女の人の足で12~13分ですかね」

といった具合です。これを聞いて普通に歩いて10分、ゆっくり歩けば12~13分ぐらいと受け取ったものです。

最近は歩くスピードに男女の差はほとんどないが、昔は服装や履物の関係か、男性のほうが女性よりも歩くスピードは速かったと言われている(画像:増田剛己)

 現在は男女で歩くスピードにそんなに差はありませんが、きっと昔は着ているものや履いているものの違いで、男女で歩くスピードに差があったのではないでしょうか。

声を掛ければ、ほっこりした気持ちに

 男の足、女の足以外にも昔は道を聞くことで、さまざまな情報を得ることもできました。

 例えば、「そこの角にけっこう安くておいしい焼き鳥屋があって、そこを曲がると~」みたいな感じでお店情報を教えてもらうこともあり、立ち寄ったことは何度もあります。

 またよくあったのが、ある目的地を聞くと「わしも今そっちの方向へ行くところだから、一緒に行きましょう」と案内してくれることです。

 道すがら他愛(たあい)のない会話をし、別段、お互いに名乗ったりせずにお礼を言って別れます。なんだか、そんなことがあるとほっこりした気持ちになりますね。

 スマートフォンの登場で知らない人に道を聞くことはなりなりましたが、そういった他人とのふれあいもなくなってしまったように思います。

他人に道を聞くイメージ(画像:写真AC)

 この原稿を書き始めた日、住宅街を歩いているとマスクをした高齢の女性から駅までの道を聞かれました。道を聞かれることは、まだなくなったわけではないようです。


【調査結果】コロナ禍で「散歩する人」、どのくらい減った?

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