「紅白歌合戦 = NHKホール」は間違い? 実は会場を転々とした歴史があった

毎年NHKホールで開催される年末恒例の『紅白歌合戦』。実はかつてはさまざまな場所で開催されていたことをご存じでしょうか。ライターの橘真一さんが解説します。


開催回数の第2位は東京宝塚劇場

 続いて、第5回は「日比谷公会堂」(千代田区日比谷公園)が舞台。ここは日劇より早く1929(昭和4)年にオープンしたホールで、しかも現存しています(休館中)。

千代田区日比谷公園にある日比谷公会堂(画像:写真AC)

 1955年の第6回が行われたのは、千代田区大手町にあった産業経済新聞社系列の旧「産経ホール」という会場です。NHKの看板番組が他メディアの関連施設から放送されるというのは大変に珍しいケースだといえます。ただし、その時点ではまだフジテレビは開局前で、「フジサンケイグループ」も誕生前でした。

 続く第7回は、旧「東京宝塚劇場」(現・東京宝塚ビル、千代田区有楽町)で行われています。この宝塚歌劇団のホームグラウンドは、次の第8回、第10回、さらに1961年の第12回から1972年の第23回まで連続して使用されています。つまり、東京宝塚劇場は、NHKホール以外でもっとも『紅白』が多く開催された会場なのです。

 第9回は、現在は「TOHOシネマズ 新宿」(新宿区歌舞伎町)が建っている場所にあった「新宿コマ劇場」で行われています。これは唯一の新宿区での開催例です。

NHKホールで初開催は47年前

 東京宝塚劇場での12年連続の開催を経て、1973(昭和48)年の第24回以降、『紅白』の会場はようやくNHKホールに固定されます。

 では、なぜ第23回までNHKホールで行われなかったのか? 答えは簡単です。存在しなかったからです。NHKが渋谷区神南に自前のホールをオープンさせたのが1973年なのです。

なお第24回の出場者で2020年の紅白にも出場するのは、郷ひろみと五木ひろしのみ。以降、連続して出演している五木ひろしは、NHKホールでの『紅白』にすべて出演した唯一の歌手です。1972年の時点で、嵐のメンバーは誰も生まれていません。

2021年の『紅白』が行われる、千代田区丸の内の東京国際フォーラム(画像:写真AC)

 NHKホールで『紅白』が行われるのは今回で48回目ですが、それ以前はほとんど千代田区の会場でした。東京国際フォーラムで行われる2021年は、『紅白』の約半世紀ぶりの里帰りともいえるでしょう。

中継スタイルを定着させたのは中島みゆきと平井堅


【年末年始の過ごし方】『紅白歌合戦』を見る人、何%いる?

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