GLAY、ユニコーン、ヤマタツ……冬の代名詞「雪」は過去の名曲でどのように歌われてきたのか

昭和から令和まで、雪にまつわる曲は多く生まれてきました。そんななか、東京に絡んだ雪がまつわる曲について、社会学者の太田省一さんが解説します。


鉄板の山下達郎「クリスマス・イブ」

 もちろんJ-POPでも、雪は歌われています。

 ミリオンセラーになったGLAY「Winter,again」(1999年発売)はそのひとつ。歌詞のなかには、何度も「雪」が出てきます。それもそのはず、この曲はJR東日本が展開する「JR SKI SKI」のキャンペーンソングで、「愛に雪、恋を白」というコピーが記憶に残る吉川ひなの出演のテレビCMでも流れました。

 詞には東京という言葉は直接出てきませんが、「いつか二人で行きたいね 雪が積もる頃に」というフレーズからも、東京からの新幹線でスキー場に向かうカップルの姿が目に浮かびます。「どこまでも限りなく 降りつもる雪とあなたへの想い」というサビが印象的なglobe「DEPARTURES」(1996年発売)も、「JR SKI SKI」のキャンペーンソングでした。

 同じJRのCMソングということで、山下達郎「クリスマス・イブ」にもやはり触れないわけにはいきません。

 1983(昭和58)年発売のこの曲が一気に知れ渡ったきっかけは、1988年深津絵里が出演したJR東海「ホームタウン・エクスプレス X’mas編」のCMソングになったことでした。

JR東海「クリスマス・エクスプレス」(画像:東海旅客鉄道、日本映画専門チャンネルホームページ)

 CMでは、遠距離恋愛中のカップルが新幹線のホームで再会する様子が描かれます。そこに流れる「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう」という山下達郎の透き通った歌声は、このうえなくロマンチックな趣を添えるものでした。同曲は、翌年牧瀬里穂が出演した「X’mas EXPRESS’89」のCMでも流れ、定番のクリスマスソングになりました。

 一方、普段あまり降らない東京の雪には、それだけで詩情をかきたてるものがあります。

 1970年代を代表するフォークソングのヒット曲「なごり雪」は、そんな詩情を感じさせる曲の筆頭と言ってもいいでしょう。元々はかぐや姫のアルバムに収録されていた曲ですが、1975年イルカがカバーしてヒット。長く歌い継がれる一曲になりました。

 季節は春。一組の男女が「季節はずれの雪」が降る駅のホームでいま別れ、離ればなれになろうとしています。「東京で見る雪はこれが最後ね」とさみしそうにつぶやく女性。そして汽車に乗って旅立つ彼女を見送る男性は、いまさらのように彼女が「去年よりずっと きれいになった」ことに気づきます。

 タイトルの「なごり雪」は作詞した伊勢正三の造語なのですが、この情景にあまりにぴったりで、ずっと前からあった言葉のように感じられます。

コロナ禍に聞く雪の歌


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