昔はスーパーが1軒だけ 病院も本屋もなかった「お台場」が雑多な観光地に変身するまで

東京を代表する観光地となった港区・お台場。そんなお台場ですが、スタートは意外にも順風満帆ではありませんでした。20世紀研究家の星野正子さんが解説します。


お台場に人が集まった理由

 お台場に人が集まったのは、都市博中止が生んだ「雑多な雰囲気」があったからです。デックス東京ビーチに代表されるようなオシャレな施設は多少ありましたが、空き地などの周囲の風景が何とも言えない「隙間」をつくり出していました。

 周辺の路上には焼きそばやかき氷の屋台が出店し、雰囲気はまるで縁日。さらに、お台場海浜公園には釣りをする人や日焼けをする人が集まり、完全に海水浴場モード。水上バスの呼び込みも盛んでした。

 元々はウオーターフロントのおしゃれな新都心ができるはずでしたが、ふたを開けて見たら土着感満載の、ゆるい観光地だったというわけです。

 そして1年後の1997年に、お台場の象徴となるフジテレビが河田町から移転してきます。

フジテレビ(画像:写真AC)

 当時のフジテレビは、移転そのものを番組ネタにするくらいの遊び心があったテレビ局でした。そんなテレビ局の拠点ができたことで、雑多な雰囲気はさらに加速していきました。

2020年1月時点で5648人が在住

 観光地のイメージが強いお台場ですが、意外にも多くの人が住んでいます。

 2020年1月時点で、お台場の属する台場1丁目と2丁目を合わせた人口は5648人。2003年1月の人口は台場1丁目が4502人。2丁目は0。当時は2丁目には物件がありませんでした。2006年に高級タワーマンション「ザ・タワーズ台場」ができると、9月には台場2丁目の人口はゼロから606人に増加します。

ザ・タワーズ台場(画像:(C)Google)

 同様の傾向は1996年に既にありました。同年3月時点でお台場には住宅・都市整備公団(現・都市再生機構)などの運営する賃貸住宅が10棟1302戸ありました。決して便利なエリアでもないにも拘わらず入居倍率は高いものでした。

 都市再生機構(UR)の「シーリアお台場三番街」は平均で26.8倍。最上階の部屋は615倍という状況です。ちなみにこの物件は今でも人気が高く、不動産情報サイトを見ても空き部屋はありません。1LDKの家賃は15万9000円となかなかの高額物件です。

「絶海の孤島」から書店のある文化的エリアに


【航空写真】60年前の「お台場」を見る

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