テレワークの大敵「お布団」の誘惑に負けそうな人たちがひそかに集まる、練馬の「作業カフェ」とは【連載】東京・居場所さがし(10)
2020年12月9日
ライフ約1400万人もの人が住んでいるのに、ほとんど交わることのない東京は「孤独」を感じやすい街といえるでしょう。たったひとり暮らす大都会で、どうすれば自分の居場所を見つけられるのか。漫画家でイラストレーターのいしいまきさんが「脱ひとりぼっち」の方法を模索します。
過度な干渉はしない、場所だけ共にする
もくもく作業カフェは基本的に「わたし作業してるから何か作業したい人は来てね。それぞれの作業をそれぞれでやろう」というスタンスなので接客もしません。お金をいただいて店にあるドリンクを出すくらいです。
ひとりだとダラダラして作業にならない人が集まる互助会のようなものなので、漫画家とはいえとくに漫画の描き方を教えたりもしていません。ここに来て充実した作業時間が過ごせるかどうかは自分次第という感じです。

というと冷たい感じもしますがお互い過度な期待はせず、場所だけ解放しあとは好きにやってね、というのが気に入っています。
一度来てみて「なんか違ったな……」という人は途中で帰ってもいいし、しばらく間をおいてまた来てもらってもいいのです。
以前はご飯を出して接客するイベントもやっていたのですが、気をつかいすぎる自分はすごく大変に思えたのであえて低いハードルにしました。心が疲れていたのでゆるーい意識低い感じのものがやりたかったのです。
だいたい3~5人くらいの少人数ではありますが、毎回誰かしらが来てくれています。開催のお知らせはツイッターで。もともとこのバーのお客さんだった人が多いけど、初めての人も興味を持って参加してくれています。
みなさん読書をしたり、絵を描いたり、スマホのデータを移行する人、ネットショッピングをする人などさまざまです。
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