校訓は「恥を知れ」 広島育ちの女性が一代で作り上げた「大妻女子大学」とはどのような大学なのか

良妻賢母の育成を兼ねた教育機関を起源とする大妻女子大学。そんな同大の歩みについて、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


地域に貢献する取り組みを実施

 しかし女子の進学率上昇と反比例するように、女子大学の人気は現在伸び悩んでいます。歴史ある女子大学として何ができるか――大妻女子大学は新たな時代に求められる大学運営に注力。千代田キャンパスや多摩キャンパスでは大学での研究を地域社会に還元する取り組みを行っています。

 千代田キャンパスでは1972(昭和47)年から始まった児童外来向けの相談室を、1992(平成4)年に家政学部所属の児童臨床センターとして再始動。大学での研究を生かして、子どもの発達や心理面の悩みを相談できる場を提供しています。また、特別支援教育を支える教員育成や小学校の理科実験や観察研修のプログラムも行っています。

 多摩キャンパス内にある心理相談センターは、臨床心理士取得を目指している人間文化研究科の院生がカウンセリングを行うなど実習を積む場となっています。また地域連携プロジェクトでは教職員と学生のグループが地域の街づくりに参加し、近隣住民と協力して課題に取り組んでいます。

 地域社会に研究の成果を還元することは、双方の研究材料を発見することにもつながります。そして、学生自身が地域の人々と交流を深めることで社会に出た後のコミュニケーションの取り方や段取りを学べます。

 もちろん、こうした取り組みを地道に続けることで、大学のイメージや知名度が向上する大切な役割を担っていることも忘れてはいけません。

大妻女子大学のウェブサイト(画像:大妻学院)

 明治、大正、昭和を生きたコタカが学校の設立を通してうったえたのは、「女性も努力によって大きく羽ばたける」でした。

 コタカの掲げた「恥を知れ」は他者に向けた言葉ではなく、自分と向き合い、恥ずかしい言動をしていないかという内省を促す言葉です。彼女のように自らの手で人生を切り開くたくましさや他者への思いやり、協調性は混迷する現代社会に一層必要となってくるのではないでしょうか。


【進路データ】卒業生の「就職先」を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_10-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_11-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_12-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_13-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_14-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_15-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_16-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/11/201127_otsuma_04-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画