もう止まらない『鬼滅の刃』旋風! 超国民的アニメとの比較で見えた「ヒットの法則」とは

大人から子どもまで幅広い支持を受ける『鬼滅の刃』。そんな作品の元祖と言えば、やはり『ドラえもん』でしょう。20世紀研究家の星野正子さんが両者の共通性について解説します。


『ドラえもん』と『鬼滅の刃』との共通点

 さて、この1979年4月から開始されたアニメは瞬く間に人気になりました。

 子どもたちが「ドザエモン(水死体)」に似た名前の、ダルマのようなロボットに夢中になっている……という姿は大人たちの注目を集めます。同年11月時点での単行本の累計発売部数は2400万部。ドラえもんの機関誌的存在とも評された『コロコロコミック』は毎月50万部を発行。編集部には毎月ファンレターが10万部届いていました。また10月に19時から1時間の特番を放送したところ、視聴率は20.8%だったといいます(『週刊サンケイ』1979年11月29日号)。

 この『週刊サンケイ』の記事では、売れているマンガとして当時大人気だった『ドカベン』と比較し、版元の秋田書店(千代田区飯田橋)からコメントを得ています。

「今年は浪商の香川君のおかげで一時良かったのですが、それにしても今年のコミック界はドラえもんに始まりドラえもんに終わったという感じですな。正直いって頭が下がります」(秋田書店販売部)

 ファンの誤解を恐れずにいうと、現在から見ると『ドカベン』は過去の作品になった印象があります。読者層も作品のテイストも異なるため、一概に比較することなどできませんが、

・長く読まれる作品
・今でも読まれている作品

の違いは何かと考えさせられます。

11月20日(金)に公開した『STAND BY ME ドラえもん2』(画像:(C)Fujiko Pro/2020 STAND BY ME Doraemon 2 Film Partners、リクルートマーケティングパートナーズ)

 また、同じ記事で『コロコロコミック』の千葉和治編集長(当時)は、こんなコメントを寄せています。

「学校に持って行ってもいい唯一のコミックでしょう。ただ知名度の点では子どもの世界に浸透していても、高校以上にはまったく知られていなかった。それがテレビとの相乗効果で幼児やオトナの世界に広がりを持ったんです」

『鬼滅の刃』にも見られるように、大人も子どもも安心して一緒に楽しむことができる――それがヒット作の法則のひとつと言えるかもしれません。

この『ドラえもん』のブーム。


【600人に聞きました】今年の流行語、『鬼滅の刃』は何位に入る?

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