フットサル人気が再燃中? ド素人女性が初体験で味わった「ヤバイ」冷や汗とは

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フットサル人気が再燃中? ド素人女性が初体験で味わった「ヤバイ」冷や汗とは

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カシハラヒデコ

コピーライター、トレンドウォッチャー

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今、フットサルの人気が再燃していると言います。全くの初心者、それどころか球を蹴るのさえ「人生で4回目くらい」と話すコピーライター・トレンドウォッチャーのカシハラヒデコさんが、東京都内の初心者クラスを体験してきました。果たして結果は?

都内の教室はどこも「満員」

 生まれてこのかた、運動に好感を持ったことがない筆者(カシハラヒデコ。コピーライター、トレンドウォッチャー)。なのに流れでフットサルを体験することになった。フットサル……なんて遠い世界。

中高時代の体育の授業でサッカーはあったはずだけど記憶がまったくなく、フットサルどころかボールを蹴ったのは小学生ぶりになるはず。しかも運動嫌いとしてここまで生きてきたので、球技と聞いただけでゲンナリするタイプでした。

 ところが、作家・西崎憲さんのフットサル小説『ヘディングはおもに頭で』(KADOKAWA)を読んだら、むしょうにフットサルをやってみたくなって習ってみることにしたのです。

 以前から流行(はや)っていたものの、この頃ますます東京都内ではフットサルコートの予約が取れなくなり、裾野の広がりが凄まじい。

 さっそく都内のフットサル教室を当たってみました。ところがどこも満員です。

むしょうにやってみたくなったフットサル。初心者向けの教室に潜り込んでみたところ……?(画像:カシハラヒデコ)



 その人気はなぜなのか? を体感するために、フットサル教室に潜り込み体験しに行ってみることに。

 たぶん球を蹴るのは人生で4回目くらいのはず。残念ながら学生時代に球技をしたという記憶もありません。むしろ団体活動の球技は避けたい感じだった。

球を蹴ってみた。もちろん空振り!

 住んでいる地区(都内)の初心者クラスなんで、まず大丈夫だと思ったのが間違いでした。

 初心者と明記されていても、みんな「フットサルが初心者」なだけ。サッカー経験者や運動部出身者ばかり。

 話がちがう……! と叫び出したい気持ちを抑えて、まずはボール蹴りの練習。

 ところがです。ボールくらいすぐに蹴れるさ、と思ったのが間違い。蹴るたびに、スカッっていう音がしそうな空振りばかり。描いていたイメージと違いすぎる!

 さらにコートに出たとたん、思ったより「ヤバイ!」と思ったのは言うまでもありません。自分でもすっかり体育の過去を忘れているので、うっかり足を突っ込んでしまいました。

 運動嫌いを忘れて、アメリカの友人の結婚式に行ったときは、パーティーで食事のあとひと晩中ダンスするはめになり、だいぶ後悔した経験も。

(アメリカ人はダンスが踊れるのが常識。結婚式に限らず、アメリカのパーティーでは、ダンスがメインイベントであることが多い。)

初心者クラスだからと油断することなかれ。けっこう上手な人が多いのもフットサル人気のあかし?(画像:写真AC)



 閑話休題。球蹴りの練習のあとのフォーメーションは、初心者にもできる範囲かと思ったらそんなこともなかった! 初心者クラスなのにみんな上手。

 初心者クラスを2年受けてる人も初心者扱い。いや、こちらは本当の、本物の初心者なんですよ! ちょっと待ってくださいよ、と思いつつどんどん時間はたっていきます。

 市民クラスだけあって年齢層は広め。下は18歳から上は60代。昼間の大人用フットサル教室だけあって、年齢層が高めなのです。

90分のクラスが終わった結果は……!?

 90分のフットサルクラスを初回受けてみて思ったのは、「みんながちょっとしたことで褒めてくれる!」という感想でした。

 フットサルだと普段の生活では褒められないことや失敗も、ぜんぶ声がけしてくれます。会社員生活でも自営業生活でも、ちょっとしたことで声を掛ける習慣のない日本人にはめずらしい体験。

 たとえば海外だと知らない人でも声を掛けてくれるけど、普通に仕事しているだけだとまったく励ましたりされません。

励ましたり褒めたりを自然にできる。フットサルのコートの中で、人は純粋になれる!(画像:写真AC)



 日本人はそもそも褒めたり励ましたりすることが苦手。

 ところがフットサルは、ちょっとしたことで「ナイスプレイ!」「ドンマイ!」と声をかけてもいい場。ふだんシャイな人もそうでない人もいくらでも交流できるのです。

 つまりフットサル人気の理由は、日本人の苦手とするフレームを与えてくれるから。

 定型があれば、みんな交流しやすい。たとえば詩を書け! と言われるとみんなとまどうが、短歌を詠め! と言われたら五七五七七でなんとか作れるのと同じかも。

 競技とか技術的なおもしろさはわかりませんが。日本人の苦手としていることをフレームとして提供してくれるのです。

褒め合い、励まし合い、しかも汗だく

 それにしても、ガッツリ走ったあとの汗と爽快感、これは何かに通じますね。

 そのうえ、ふだん運動不足な身の上だと、びっくりするほど汗が出る。サウナ並の発汗量でこれは気持ちいい。

 コミュケーションがとれて汗を流してスカッとする場所。小さなことでも他人が褒めてくれ、励ましてくれる。まるでサウナ道みたい……。

 あくまで技術的なことを考えない運動嫌いの初心者からすると、「フットサルは、コミュニケーションフレームのあるサウナ」だ!という結論に(あくまで個人的見解です)。

 ふだん会社で煮詰まった気持ちになっている人も、すっきり爽快。 

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