コロナ禍のドラマ「#リモラブ」が教えてくれた 人はなぜひとりで生きていけないのか

現在放送中の2020年秋期ドラマも、話題作がめじろ押しです。特に注目したいのは、新型コロナウイルスによって変化した人々の暮らしぶりや、人と人との距離感、それに触れ合いの描かれ方。コロナを通して考える「ディスタンス(距離)」について、帝京大学講師の田島悠来さんがふたつの作品を基に論じます。


多様性や社会問題を描く近年の作品

 これらのドラマは、何気ない日常にフォーカスしながら、そうした日常のなかで疑問視されることなく片付けられてきた「普通」(例えば、「逃げ恥」ならば専業主婦の無償労働や「好き」の搾取など)を問うという作風が特徴。

 社会システムの歪みや軋みに敏感になっている、またそうならざるを得ない者たちの心に刺さり、共感を得ていきました。

 そして、登場人物たちの恋愛模様を通じて、ジェンダーやセクシュアリティーについても丁寧に「問い」を投げかけながら、あらためて向き合い、捉え直す余地を残した内容になっています。

 たとえば、男性同士の恋愛を描くストーリーでその後シリーズ化もされた、『おっさんずラブ』(2016年~、テレビ朝日系土曜ナイトドラマ)や『きのう何食べた?』(2019年~、テレビ東京系ドラマ24)。

 これは、性をはじめ多様性への社会的な関心の高まりや、ドラマの枠が深夜帯まで広がったことも手伝って、いわゆる「やおい系」コンテンツやBL(Boys Love)モノを好む層以外にも受容されるようになった社会の変化を物語っていると言えるでしょう。

(ただし、これらは少女漫画が原作であるケースが多いなど、親和性は高いわけですが。)

未曽有のコロナ禍をドラマはどう描くのか

 コロナ禍で放送や撮影の中断や延期を強いられるなかで、一時は時計の針が止まってしまった、または、逆戻りするがごとく過去ドラマの再放送がなされる時期(「逃げ恥」も!)を経て今に至るわけですが、今期は再び恋愛ドラマの放送が比較的目立っています。

 コロナ感染拡大以降の世界をドラマとして描写する際には、

1.現実に即してコロナの存在する世界を描くのか
2.コロナが存在しないいわばパラレルワールドを描くのか

大きく分けるとふたつのスタンスが考えられます。

 ここからはその両者、1については『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系水曜22時、「リモラブ」)を、2については『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系木ドラ25、「チェリまほ」)を取り上げてみましょう。

「人の気持ちが分からない」女性の奮闘


【画像】漫画が原作、今秋の注目作は?(ドラマ・アニメ・映画)

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