すっかり定番化した「100日後にする」漫画シリーズ 都会の「名もなき個人」を輝かせる絶妙な表現手法とは

2020年10月27日

ライフ
ULM編集部

2020年10月最注目の漫画作品といえば『鬼滅の刃』で間違いないでしょうが、同年上半期の大ヒット作品を覚えていますか? ツイッターなどのSNS上で連載された「100日後に死ぬワニ」。この作品が残していった足跡(そくせき)とは何だったのでしょうか。


1.Fラン学生は内定ゲットできるのか

 連載中の頃の勢いを失ってしまったかに見える「100ワニ」ですが、ある足跡(そくせき)も残していきました。それは「100日後に○○する」という、SNS上での新しい作品展開スタイルです。

 およそ3か月と1週間という短いようで十分な期間と、1日4コマ1作品というコンパクトさ、話の展開を毎日リアルタイムで追いかけられるドライブ感など、絶妙な仕掛けがSNSとうプラットフォームとマッチして、「100ワニ」終了後から現在に至るまで、数々のパロディー作品が生まれ続けています。

 たとえば、北区王子にある経営コンサルティング・人材育成のHIROBAがツイッター上で連載中なのは、その名も「100日後に内定するFラン大学生」。

「100ワニ」のパロディー的作品「100日後に内定するFラン大学生」。2020年10月26日に「96日目」が配信された(画像:HIROBA)

「Fラン」とは、大学を偏差値レベル別で分けたとき下位にくる、いわゆるFランク大学の略語。もとは大手予備校の河合塾が設けた区分で、不合格者が少な過ぎるために偏差値を算出できないことを意味する、受験生や大学生には知られた言葉です。

 学歴面で決して恵まれているわけではない設定の主人公・犬くんが、さまざまな企業選考を経験しながら内定を目指すというのが本作のストーリー。

 就活なんてまだまだ先っしょ、とのんべんだらりとしていた犬くんが、一念発起して就職活動に挑戦するも、エントリーシートの段階で不採用の嵐。「これが学歴フィルターなのか……」と落ち込みながらも、知り合った仲間たちと起業したり自己分析を通しておのれを見つめ直したり、少しずつ成長していく展開です。

2.婚約破棄へと至る男女の100日間

 また、港区赤坂にあるウェブメディア事業運営のイプトが2020年10月25日(日)まで連載したのは「100日後に婚約破棄する男」と「100日後に婚約破棄される女」の同時進行2作。

 東京都内で暮らすアラサー男女がマッチングアプリを通して知り合い、それぞれ願望や打算、プライドをない交ぜにしながら婚約を果たし、しかしその後すれ違いや衝突をへて、最終的には別々の道を選ぶというストーリー。

 女性視点・男性視点を同時に読めるという設定が斬新で、相手の知らないところで別の異性と会っていたり、よかれと思って言った言葉が相手をいら立たせたりと、生々しくもままならない恋愛模様は覚えのある人も多いはず。

 ちなみに、ふたりが婚約解消を決断したのは「85日目」のこと。残り15日間は後日談的な展開も含まれ、結婚の意味や自分自身との向き合い方を読者に問いかけました。

見どころは、結末以上に曲折の過程


【画像】いろいろ生まれた「100日後」パロディー漫画の例(4枚)

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