突っ張り棒が「再配達問題」を解決? 都内マンションで実験中、いったいどうやって?

2018年12月18日

ライフ
ULM編集部

物流系ITベンチャー「Yper」が、宅配ボックスのないオートロック付きマンションで発生している再配達問題の解決に取り組んでいます。


宅配ボックス取り付けに立ちはだかる壁

 そのようなOKIPPAとOKIPPAバッグを使った、今回の実験の流れは次のとおりです。

OKIPPAとOKIPPAバッグを使った、オートロック付きマンションへの配送の実験の流れ(画像:Yper)

 荷物を持った配送員はオートロックの外側に置かれた専用タブレットに、あらかじめ知らされた荷物の配送伝票番号を入力します。その後、OKIPPAのサーバ内で、商品購入時に割り振られた配送伝票番号と照合が行われ、それらが一致すればオートロックが開錠されるという仕組みです。

OKIPPAとOKIPPAバッグを使った、オートロック付きマンションへの配送の実験の流れ(画像:Yper)

 マンション内に入った配送員は、突っ張り棒に吊るされた受取人のOKIPPAバッグに荷物を入れ、バッグのファスナーを閉じてから、バッグに付属しているダイヤル式の南京錠を使って施錠します。

 その後、受取人のスマートフォンに配達完了の連絡が届き、帰宅した受取人が南京錠を開錠し、荷物を取り出します。

 なお、OKIPPAバッグは突っ張り棒の柱にリール式の専用ロックで固定されているため、南京錠とあわせて二重の盗難防止機能となっています。

「突っ張れる場所ならどこでもOK」

 東京23区内で、オートロック付きで宅配ボックスがあるマンションは、全体の70%程度ですが、「築20年過ぎると10%まで落ち込む」と同社代表の内山智晴さんは指摘します。

「そのような古いマンションに新しく宅配ボックスを設置するという提案は通常出てきません。共有スペースを使うため、住人全員の賛同を得なければなりませんし、共益費もかかる。また高齢者の住人は、若者ほどECを使いません。ですから宅配ボックス取り付けのニーズ自体が少ない。そもそも取り付けるスペースすらない物件も多い。その点、既存の空きスペースを使うのであれば、そのようなことを考える必要がないのです」(内山さん)

 Yperは今回の実験に際し、大阪市の老舗収納用品メーカー「平安伸銅工業」とタッグを組み、同社のヒット商品だった突っ張り棒を採用しました。ここで疑問が。なぜ突っ張り棒という「アナログ」なものを今回使おうと思ったのでしょうか。

「突っ張り棒であれば、突っ張れる場所があればどこにでも置けます。管理人室の空きスペースや階段下のスペースなど、これまで宅配ボックスが設置不可だった場所へ、手軽に宅配ボックス機能をつけることが可能になります。避難経路以外でしたら柔軟に対応ができます。OKIPPAバッグの購入については、管理組合やマンションオーナーがまとめて購入して利用者に配布するケースを想定しています」(同)

 同社では、2019年までにOKIPPAバッグを50万個まで拡大していく構えです。


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