なんと10代女性の半数が使用 増え続ける「韓国コスメ」ユーザー、データで見る巧みな拡大戦略とは
2020年10月18日
ライフ「韓国コスメ」を日常的に使っている日本の女性は、10代で48.3%、20代で33.5%。今やすっかり定番となった韓国コスメは、なぜこれほどのユーザー拡大を成功させたのでしょうか。若者を対象とした調査を行うTesTeeトレンド分析担当の橿村芽久未さんが、アンケート調査の結果からその理由を読み解きます。
若年層ほどユーザーが多い理由は
「韓国コスメに関する調査」は2020年8月、10~30代の女性6451人を対象に実施しました(10代女性1590人、20代女性1858人、30代女性3003人)。
まず「日常的にメイクをする」と回答した10~30代女性を対象に、韓国コスメの使用経験を尋ねました。
「現在使用している」と回答した人は、10代で48.3%、20代は33.5%、30代は21.1%。
10代では実に約ふたりにひとり、20代では約3人にひとりが、ごく日常的に韓国コスメを愛用していることが明らかになりました。

若い世代ほど韓国コスメのユーザーが多い傾向があらためて浮き彫りとなりましたが、果たしてなぜなのか? 続く「コスメの購入理由」を尋ねる問いの回答に、理由の一端が垣間見えます。
購入理由、「価格の安さ」が最多
コスメ全般を購入する際の動機(複数回答)について聞いたところ、10代は「価格の安さ」(75.9%)、20・30代は「品質の高さ」(それぞれ67.1%、64.6%)が1位。一方、これを「韓国コスメ」に限定すると、10~30代の全調査対象世代で「価格の安さ」が最も多いという結果に。
例えば、原宿・竹下通りなど東京都内だけで10店舗を構えるブランド「エチュード」。人気アイテム「ディアダーリンウォータージェルティント」が500円(税抜き)など、10代の学生でも手に取りやすい価格に設定されているのが特徴です。
デパートの売り場に並ぶハイブランドのコスメ(デパコス)に対するあこがれはもちろん今も健在ですが、安くて使用感も良いものがあるならそちらを選びたい、と考えるのは、限られたお小遣いでおしゃれを楽しみたい若者にとっては自然な流れなのかもしれません。
ちなみに実際使用しているアイテムは、10代で最も多かったのは上記のジェルティントも該当する「リップ」(54.5%)。20・30代は「ベースメイク」(それぞれ43.9%、46.1%)でした。

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