都内では3時間待ちもザラ 80年代「ビリヤードブーム」にはなぜ女性客が多かったのか

1980年に一世を風靡したビリヤード。数年続いたブームについて、20世紀研究家の星野正子さんが解説します。


1時間プレイのために3時間待ちも

 当時の繁華街は、まるでビリヤード台を置かなければならない法律でもあるかのような状況でした。中には、ワンフロアをすべてビリヤード場にしたゲームセンターもあったほどです。

 なにしろ『ハスラー2』は、当時の大スターだったトム・クルーズが出演した映画。1961年のブーム時にビリヤードを始めたのは主に男性でしたが、このときはトム・クルーズファンの女性もブームに加わりました。

 1から9までの番号が書かれた球を数字順に落とし、最後に9番ボールを落とせば勝者となる「ナインボール」であればルールは簡単で、ビリヤードの技術や知識が少なくてもプレイできます。加えて料金も1時間500円程度と安かったこともあり、女性たちが挑戦しやすい環境がありました。

ビリヤードのイメージ(画像:写真AC)

 その結果、都内のビリヤード場は1時間プレイするために、なんと3時間待ちも当たり前の状況に。また、学生街ではビリヤードが人気になりすぎて、大変な現象も起きていました。

『朝日新聞』1987年11月10日付夕刊によると、慶応義塾大学日吉キャンパス(横浜市)のある学生街・日吉では、2軒あるビリヤード場が常に満員で、代わりにパチンコ店やそれまで20軒あった雀荘(じゃんそう)の学生がめっきり減少したと言います。

 というわけで、当時はまさにビリヤードのひとり勝ち状態だったのです。

ブームが数年で終わったワケ


【アンケート調査】ひとりで「ビリヤード」に行きたくない人、どのくらいいる?

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/10/201014_billiard_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/10/201014_billiard_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/10/201014_billiard_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/10/201014_billiard_03-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画