新酒解禁日に舞い降りた「悪魔」と「天使」、麦のワイン2018年版が限定発売中!

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新酒解禁日に舞い降りた「悪魔」と「天使」、麦のワイン2018年版が限定発売中!

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ビールながらワインのように長期熟成が可能なお酒「麦のワイン」の2018年版が発売されました。その名も「悪魔」と「天使」。おしゃれな三角形のボトル入りでパーティーや宅飲みの会話ネタやテーブルの華やぎにも活躍しそうです。また、熟成させて、味わいの変化を楽しむこともできます。

アルコール度数10%、熟成期間は通常の6倍以上!

 地ビールの製造会社サンクトガーレン(神奈川県厚木市)が、ワインのように長期熟成が可能なビール「麦のワイン」2018年版(2種類)を、今年のボジョレー・ヌーボー解禁日より各8000本限定で販売しています。

サンクトガーレンより発売された2018年版の「麦のワイン」(画像:サンクトガーレン)



「麦のワイン」はイギリス発祥で、その起源は19世紀とされています。寒冷でブドウ栽培ができなかった同国が、フランスワインの人気に対抗意識を持ち、ビールでワインのような飲みものを造ったのがその発端とのこと。ビールながら、10%というワイン並みのアルコール度数です。

 当初は大麦麦芽を主原料とした「バーレイワイン(大麦のワイン)」1種類でした。その後、1980年代にアメリカで小麦麦芽を主原料にした「ウィートワイン(小麦のワイン)」が誕生。麦のワインは2種類となりました。

 サンクトガーレンはその醸造に着手し、2006年よりバーレイワインを、2012年にはウィートワインの発売を開始しました。バーレイワインの名は「悪魔(エル・ディアブロ)」、ウィートワインの名は、「天使(ウン・アンヘル)」です。

左がバーレイワイン「悪魔(エル・ディアブロ)」、右がウィートワイン「天使(ウン・アンヘル)」(画像:サンクトガーレン)

 小麦は大麦よりもたんぱく質が多いことから、ウィートワインはバーレイワインに比べ、口当たりが柔らかく、まろやか。また、ビールの苦味の元になるホップ使用量も控えめのため、ホップの鮮烈な苦味が印象的な「悪魔」に対し、麦の優しい味わいを楽しむ「天使」という位置づけにしたそうです。

「ワイン」といっても、見た目も味もれっきとしたビールです。ただし、アルコール度数が高いため、喉を潤すように一気にゴクゴクと飲むのではなく、香りや麦芽の旨みをゆっくりと味わいながら飲むのがその楽しみ方といえます。

 原料は麦芽以外にはホップと水のみで、通常のビールと同じです。異なるのは、その使用量の多さと、熟成にかかる時間。ビールはアルコール度数の高いものを造ろうとすればするほど、より大量の原料と長い熟成期間が必要です。「悪魔」は通常の約6倍量のホップと、約2.6倍の麦芽を使用しています。同様に「天使」は約3倍量のホップと約2.7倍の麦芽を使用。熟成期間は、ともに通常の6倍以上を費やしているといいます。

通常のビール(同社製造のもの)と麦のワインの比較(画像:サンクトガーレン)

 ビール会社にとってその手間暇の負担は大きく、日本でこのスタイルのビールを造っている会社はわずかだそうです。

楽しみ方は、食前、食中、それとも食後?

 麦のワインはボトルもしゃれているので、パーティーや宅飲みの会話ネタや、テーブルの華やぎにも活躍しそうです。グラスはなるべく大きめのワイングラスかブランデーグラスが、華やかな香りをより感じられて良いとのこと。また、保存は要冷蔵ですが、温度の上昇とともに豊かな香りや複雑な味わいが引き立ってくるため、飲む際には若干ぬるくなってからのほうが、その美味しさをより味わえるといいます。

麦のワインを楽しむのには、大きめのワイングラスやブランデーグラスがおすすめだそう。写真はイメージ(画像:サンクトガーレン)



 2017年に発売された「悪魔」と「天使」を試飲してみました。双方、香り豊かで、麦芽の旨みをしっかりと味わうことができます。悪魔のほうは苦味が強く立ちますが、天使のほうはマイルドで女性向き。濃厚なコクに程よい酸味が調和していて、熟成期間の長さが感じられました。

 サンクトガーレンでは、「食後酒として楽しむのが一番おすすめ」としていますが、アルコール度数が高いため、食前にアペリティフ感覚で軽いつまみと一緒にも楽しめます。おすすめ通り、食後にチョコレートやドライフルーツなど甘いものと合わせてみると、こちらもいい相性。特に悪魔は苦味が強いので、チョコレートの甘さとほろ苦さと抜群のマリアージュでした。また、自分なりのペアリングをみつけるのも一興と思われます。

 麦のワインは熟成によって、どんな味わいになるのか同社に聞いたところ、「円熟味を増して、角が取れるかのようにまろやかな味になっていきます」との答え。普通のビールは出来立てのほうが美味しいとされていますが、麦のワインについては、熟成させたもののほうが価値が高いとされているそうです。

 熟成によって香りは複雑味を帯びたものになり、苦味はやわらぐとのこと。記念日に購入して1年、2年と時間が経過した味わいを、購入当時の味や思い出と重ね合わせてみるのも楽しいことでしょう。

●サンクトガーレン 麦のワイン
内容量:300ml
賞味期限:5年間
販売数:各8000本限定
販売場所:髙島屋(日本橋店)、西武百貨店(池袋本店・東戸塚店)、小田急百貨店(新宿西口ハルク・町田店)、サンクトガーレンのオンラインショップほか。
価格:麦のワイン2種2本2910円、2種4本5070円、2種6本7200円 ※本数により価格が異なります。
問合わせ:サンクトガーレン 電話046-224-2317 FAX046-244-5757

※掲載の情報は全て2018年11月時点のものです。

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