1日プレ運行開始 東京BRT「連節バス」が新橋~晴海間しか走らないワケ

10月1日からプレ運行を開始したバス高速輸送システム「東京BRT」。その詳細について、フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。


“プレ”でも昼間に3~4本運行

 しかし、東京BRTは違います。

 東京BRTの沿線はオフィスが立ち並び、昼間はビジネスマンを多く見かけます。また、東京五輪の開催に合わせて再開発が進められたこともあり、人口が急増しているのです。つまり、東京BRTは多くの利用者が見込めるエリアを走っています。

JR新橋駅に設置されている東京BRTまでの案内(画像:小川裕夫)

 当初、東京BRTは東京五輪の選手村へ向かう足としての利用を想定していました。そのため、開催に合わせるように整備が進められていたのです。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で五輪は延期。その影響で、東京BRTの運行計画にも狂いが生じました。

 それでも、10月1日からプレ運行を開始。“プレ”となっていますが、試験的な運行という趣はなく、昼間でも3~4本を運行しています。沿線住民が買い物や通勤・通学で利用するにも支障はありません。

運営は京成バスと新会社

 東京BRTを所管するのは、東京都都市整備局です。都バスを運行しているのは交通局ですが、交通局は東京BRTを所管していません。そうした点からも、東京BRTは単なる交通機関ではなく、都市開発と一体化したインフラであることがうかがえます。

 実際にバスの運行を担当しているのは、京成バスと京成バスが設立した新会社の東京BRT株式会社(千葉県市川市)です。京成バスは千葉県で連節バスを運行するなど、一定の実績を有しています。

海浜幕張駅周辺で運行されている京成バスの連節バス(画像:小川裕夫)

 東京BRTの停留所は

・晴海BRTターミナル
・勝どきBRT
・新橋
・虎ノ門ヒルズ

の四つ。停留所の数が少ないため、スムーズに移動できる点が東京BRTの特徴です。

 しかし、東京BRTにはBRTの特徴ともいえる専用道を走る区間はなく、ほぼ一般道を走ります。また、東京BRTには今のところ連節バスが1台しか導入されていません。その連節バスは、朝一便を除いて新橋~晴海BRT間しか走りません。これは、新橋~虎ノ門ヒルズ間の道路事情が起因しています。

 昼間から夕方にかけて、新橋~虎ノ門ヒルズ間の道路は交通量が多く渋滞します。また、沿道の店舗への配送やタクシーの客乗せといった道路に駐停車する自動車も多く、連節バスを安全に走行するには慣れるための時間が必要との判断がありました。

 せっかく東京BRTに乗車するなら、珍しい連節バスに乗ってみたいと思う人はいるでしょう。東京BRTの時刻表には、連節バスの表示があります。時刻表を確認してから、停留所で待ちましょう。

1日乗車券利用時には注意を


【画像】上手く曲がれる? 連節バスのコーナリングを見る

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