もっと自慢すべき? 清潔&便利な東京の「駅トイレ」は世界に誇れる存在だ

東京の駅トイレは多くの人が利用するにも関わらず、いつも清潔に保たれています。そこまでの道のりには先人の苦労がありました。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。


女性の社会進出で「8:2」から「6:4」へ

 もともと日本の鉄道駅、とりわけ国鉄のトイレはかつてあまり評判がよくありませんでした。さまざまなことで国鉄が批判される際、必ず話題のひとつとなったのがトイレの汚さだったほどです。

 そのようなこともあり、1987(昭和62)年に誕生したJR東日本では日本トイレ協会とタッグを組んで、トイレの改良に取り組むことになります。

駅のトイレのイメージ(画像:写真AC)

 それは単なる美化ではなく、抜本的な改革でした。

 1960年代の利用者データから、国鉄時代のトイレの男女比は8:2でした。その後女性の社会進出が進み、その数は変化していったにも関わらず、なかなか改められていませんでした。

 JR東日本は現状に合わせる形でトイレの改革を進め、1999(平成11)年に渋谷・新宿・池袋の各駅で男子トイレを削り、女子トイレを拡張する工事を実施。2000年には比率を6:4まで引き上げました。

以降、着々と進む工事

 またトイレの構造を変え、掃除しやすい形への改良が進みます。

 2000年代以前の駅のトイレは段差や凹凸があるため、掃除に手間がかかりました。清掃時はトイレ全体に水をまく必要があるため、飛び込んだトイレが清掃中で使えないということもしばしば。

 そうした問題を解消するために、散水や排水の効率を高める新たなトイレが設計されました。都内で最初に改良工事が行われたのは1999年で、目白駅のトイレでした。

目白駅(画像:(C)Google)

 また、トイレに冷暖房を取り付ける工事も1990年代後半から実施されました。それまでは山手線の駅トイレは換気が悪く、中には真冬でも窓を全開にして換気を行っているところも少なくなかったのです。

 これらも2000年頃から着々と工事が進み、換気のしっかりした匂わないトイレが当たり前となっていきます。また、同様にべビーベッドも取り付けられました。今では当たり前ですが、センサーで水が流れる機能が付いたトイレの設置もこの頃からです。

かつてはトイレットペーパーもなかった


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