顔芸ウォッチはもう古い? 地質学者が薦めるマニアック過ぎる『半沢直樹』の楽しみ方とは

あまりにも身近な存在ゆえ、なかなか注目することのない「石」。そんな石の魅力について、『東京「街角」地質学』著者で愛知大学教授の西本昌司さんが解説します。


老舗銀行をイメージさせる貴重な石

 かつて、徳島県阿南市からは同様の石材が採掘されていたようで、「茶竜紋」のほか、「時鳥(ホトトギス)」「淡雪」などといった銘柄がありました。

 これらは今や入手不能な貴重な石材で、

・国会議事堂(千代田区永田町)
・明治生命館(同区丸の内)
・日本橋高島屋(中央区日本橋)
・日本橋三越本店(同区日本橋室町)

などの歴史的建造物で使われています。

東京国立博物館の大階段に使われている「茶竜紋」(画像:西本昌司)

 このように、東京中央銀行本店の外装・内装に使われている石材は、そこが老舗銀行であることを暗示させるものとなっているのです。

電脳のビルには赤っぽい木目調の石

 半沢の訪問先でも、多くの石材が映し出されていましたので、考察してみましょう。私は特に、電脳雑伎(ざつぎ)集団のビル外壁やロビーが気になってしまいました。

 半沢が部下の森山に傘を竹刀替わりに攻めかかるシーン(第1話)で、背景にあったのが、赤っぽい木目調の石材。「レッドトラバーチン」と呼ばれるイラン産トラバーチンです。

電脳雑伎集団ロビーのロケ地として使われた、住友不動産六本木グランドタワーの外壁の「レッドトラバーチン」(画像:淺野友紀瑛)

 この石材でできた大きな壁を見て、ロケ地が住友不動産六本木グランドタワー(港区六本木。2016年完成)だとわかったくらいの印象的な石の壁です。

 ロビーで伊佐山が半沢に声をかけるシーンでは、この石材に社名が掲げられていましたから、電脳雑伎集団のアイコンとされたのかもしれません。

IT企業としま模様の石との関係?


【画像&地図】東京中央銀行本店のロケ地は「日本橋」にあった!

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