まるで異世界、五反田の「巨大ビル」地下街に迷い込んでしまった日の話【連載】散歩下手の東京散歩(4)

散歩とは、目的を持たずに歩くことも、寄り道しながら目的地を目指すことも、迷子になってしまうことも、迷子になりたくなくて右往左往することも、すべて包み込む懐深い言葉。出版レーベル「代わりに読む人」代表で編集者の友田とんさんが、この夏に迷い込んだビルの地下街の記憶をたどります。


昭和に舞い戻ったかのようなビル

 なんだか満足して、そのまま帰ってしまいそうになりますが、肝心の用というのは豆乳スープではありません。大根のパンでもありません。これは腹ごしらえというものです。

 そこから歩いて10分ほどのところにあるTOCビル(同区西五反田)に私は向かったのでした。駅からは無料の連絡バスも出ているようです。

腹ごしらえに食べた豆乳スープは、湯葉やおぼろ豆腐のような優しい触感だった(画像:友田とん)

 まずはその外観の昭和の趣に圧倒されます。なかに入ると、1階にはユニクロが入っているのですが、ビル全体のたたずまいによって、まるで昭和の時代にもユニクロがあったかのような錯覚に襲われます。

 上の階はショールームやオフィスが多数入っています。用を済ませた私がエスカレーターで地下に降りていきますと、昼時を過ぎたフロアは人もまばらで、細い通路を歩いていくと、喫茶店、中華料理店、洋食店などが並んでいます。

 さらに少し歩いていくと、店先にスーツケースなどを並べた雑貨店がありました。

 ちょうど前を通り過ぎると、奥では店主とおぼしき男性が、そこに来た常連のお客さんなのか、それとも近くの店の店主か、あるいは業者の人なのか、それはわかりませんが、レジの前から離れてガラスのショーケースの上にカップを並べてコーヒーを飲みながら、おしゃべりに興じていました。

 この店の中で飲み物をふつうに飲んでいるのがとてもいい。向かい側は食器の卸店のようです。

 さらに先へ行くと、そこに「リプトン」と書かれた喫茶店がありました。

「あのリプトン」とは様子が違う


【画像】「散歩中」に筆者が見たモノ(10枚)

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