老舗洋食チェーン「キッチンジロー」大量閉店の衝撃 原因はコロナ禍だけでなかった

東京都心を中心に展開する洋食チェーン「キッチンジロー」が2020年9月末までに大半の店舗を閉店することを発表しました。東京に残るのは1店舗のみ。いったいなぜでしょうか。都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。


「ちょい飲み参入」がコロナ禍であだに

 しかし、2020年に入ると新型コロナウイルスの感染拡大により東京都心の多くの飲食店が休業を強いられることに。

 特に東京23区内では9月現在も、22時以降の営業自粛要請が続いています。東京都心に多くの店舗を構え、しかも「ちょい飲み業態」に活路を見いだしていたキッチンジローが苦境に陥ったのはいうまでもありません。

閉店を発表した「キッチンジロー アトレヴィ巣鴨店」(画像:若杉優貴)




 2020年6月には親会社のジョイフルが新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、グループの不採算店約200店舗を近く閉鎖することを発表。

 つまり、キッチンジローはその立地に加えて、新業態の存在があだとなり、ほとんどの店舗が「不採算店」として閉店することになってしまった、という訳です。

東西に残った「虎の子」的存在の2店舗

 2020年10月以降も営業を続けるキッチンジローの店舗は、東京メトロ・都営地下鉄九段下駅近くにある「キッチンジロー&ほろよいジロー九段下店」(千代田区九段北)と、大阪の「キッチンジロー中之島フェスティバルプラザ店」(大阪市)2店舗のみ。

10月以降も営業を続ける「キッチンジロー&ほろよいジロー九段下店」の内観(画像:ジョイフル)

 しかし、ここで注目したいのは「全店閉店」ではなく「2店だけ残る」ということです。

 赤字続きであったキッチンジローはコロナ禍前の2019年6月期決算時点で約5億円の債務超過状態であり、これを機に「全店閉店」となってもおかしくない状況でした。

 わざわざ残した「虎の子」的存在の2店舗。

 今後は、この2店を軸として長年にわたって培われたキッチンジローのノウハウを生かしつつ、再度の経営の立て直しに挑む可能性もあります。

 近い将来には、神田や秋葉原の街に、見慣れた「キッチンジロー」の看板が再登場するかも知れません。


【画像】10月以降、都内で唯一残る「キッチンジロー」を見る

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