都会のオアシスで感じる緑色のひと時「蔦珈琲店」|老舗レトロ喫茶の名物探訪(7)

2018年12月7日

お出かけ
ULM編集部

南青山の通り過ごしてしまいそうな隠れ家的な場所にある「蔦珈琲店」。壁一面のガラス窓いっぱいに庭木の緑が広がり、開放感溢れる店内は都会のオアシスといえる存在です。その名物は、ナチュラルに「緑」を感じられるひと時にあるといえるでしょう。


一番の名物は「緑色のひと時」

 一番注文が多いという「クロックムッシュセット」を見て驚いたのは、野菜が山盛りであること。カール、豆苗、クレソンと3種類の野菜がたっぷり盛られています。今に始まったことではないそうで、「一度、野菜は高いから量を減らしたら、お客さんにばれちゃってね、元に戻しました」と苦笑い。ボリューム満点のメニューで、同店の名物のひとつといえます。

野菜たっぷりのクロックムッシュセット1300円。野菜の種類は日によって異なる(2018年11月20日、宮崎佳代子撮影)

 蔦珈琲店はケーキも美味です。最初に訪れた際に食べたスフレチーズケーキは甘さ控えめで、ふわりとした優しい口当たりながら、クリーミーな食感とチーズの濃厚さも同時に味わえました。

 この日はベイクトチーズケーキを食べてみると、焼き目の歯ざわりがよく、それとは対照的になめらかな生地はほのかにレモンの風味が漂い、酸味とチーズのうま味とのバランスもいい按配。かつてお客さんだった女性の手作りとのことで、こだわりの強いマスターが25年の長きに渡って仕入れているだけのことはある上質の味わいでした。

ベイクトチーズケーキとコーヒーのセット1200円(2018年11月20日、宮崎佳代子撮影)

 マスターがここに店を借りたのは、庭の存在だけでなく、店との面積比率がちょうどよかったからと話します。

蔦珈琲店の店内。庭に近いテーブル席は緑色にしてコーディネート(2018年11月20日、宮崎佳代子撮影)

「僕は建築を学んできたからよくわかるんだけど、これ以上庭が広いと店内が小さく感じられるし、庭が狭いと開放感がなくなってしまう。庭の手入れはそれはもう大変だけど、このバランスが気に入ってます」

 蔦珈琲店の一番の名物は、「緑色のひと時」といえるかもしれません。コーヒーをも緑に染める深緑の庭園、野菜たっぷりのメニュー、そして緑のそよ風のように気持ちのいいマスターの接客。たとえ青山に星の数ほどカフェがあっても、こんな「緑色のひと時」に五感を癒される店はそうないのではないでしょうか。

 
●蔦珈琲店
・住所:東京都港区南青山5-11-20 1F
・アクセス:各線「表参道駅」B1番出口から徒歩約5分
・営業時間:火〜金曜 10:00〜22:00、土日祝日 12:00〜20:00
・定休日:月曜日


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