東京23区「私立中学進学率」でわかる教育格差 生徒の個性を伸ばす足立区・江戸川区独自の取り組みとは

都内で発生する生徒間の教育格差。そんな問題に対して、足立区と江戸川区は独自のプログラムで対応しています。いったいどのような内容なのでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


家庭環境に左右されない学力を目指して

 しかし、この状態は喜ばしいことではありません。その理由は、狭い23区内で10歳前後から学力格差が明確に出ることを意味しているからです。

 小学校時代の家庭環境で学力が決まる風潮は、教師たちにとって悩ましい問題と言えます。

 それでは、どうやって家庭環境に左右されずに子どもの学力をどう伸ばしていくのでしょうか。足立区と江戸川区は独自の対策を実施し、学力格差是正に挑戦しています。

区役所内に学力定着推進課がある足立区

 足立区の取り組みとしてまず目を引くのは、区役所の組織に「学力定着推進課」がある点です。

 各自治体では子どもたちの学力を定着させようとしていますが、足立区はさらに「あだち幼保小接続期カリキュラム」を制定し、子どもたちの年齢に合わせた生活習慣や社会性を身につけることを目指しています。

 就学前から各機関で小学校に向けた準備を行い、就学後の集団生活や勉強になじむよう取り組んでいるのです。

 確固たる学力向上を短期間で達成することは難しいため、幼児期から計画を立てていく必要があるとの足立区の考えが、このことからもわかります。

足立区(画像:(C)Google)

 家庭環境で通塾できない成績上位の中学校3年生には、民間企業の力を借りた「足立はばたき塾」を開講。日比谷高校(千代田区永田町)を始めとした都立難関校や私立高校合格に向け、学習の場を設けています。

 またこの取り組みには、通塾できないために志望校への受験を諦めたり、不本意な進学をする子どもたちを減らしたりする役割もあります。加えて、苦学生が足立区のサポートを受けて進学就職を果たし、社会貢献できる人材を育てる面もあるのです。

江戸川区は独自の学力向上策を実施


【データ】都内の「私立中学校」等への進学率を見る

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