東京都心、実は「山」だらけだった 東京タワーお膝元の「最高峰」をご存じ?【連載】分け入っても低い山(1)

ビルばかりが立ち並ぶ東京23区にも、実はいくつも山があるのをご存じでしょうか。ただし高さが「低い」という条件付きですが……。というわけで、低山評論家の二上山小鹿さんがあなたをゆる~くナビゲートします。


江戸時代、山は格好の行楽地だった

 今では、東京の高低差を風景として見ることはなかなかできません。土地の高い部分がビルに隠れてしまっているからです。

 かつて、まだビルなんてなかった江戸時代、東京の風景にはたくさんの山々が存在しました。そして、山は景勝地や行楽地として人が集まるスポットになっていました。

 山に登ること自体が娯楽でしたし、雄大な景色を眺めることができたからです。

 今では当時のように景色を見ることは難しいかもしれませんが、気軽に頂上まで上って土地の移り変わりを感じることができます。都心の登山は、いわば歴史散歩のひとつのスタイルとして、もっと普及していいのではないかと思います。

目指せ都心最高峰 まずは港区愛宕山

 もし都心の登山を志すなら、最初に目指したいのはやっぱり「最高峰」です。

 ○○最高峰というと、大抵はちゃんと装備をして上らないと危険が待っていますが、都心の山なら大丈夫。そんなに難しくありません。会社帰りにハイヒールや革靴でも登ることはできるかも……いえ、足を痛めるかもしれないので、やっぱり靴はちゃんとしたものを履きましょう。

 まず目指したい「最高峰」は、港区愛宕の愛宕山(あたごやま)。ここは都心に残された「天然の山」の最高峰です。その標高は25.7m。

「出世の階段」と呼ばれる石段を登った場所が、都心最高峰の天然の山、愛宕山(画像:写真AC)

 この山へのアプローチルートはたくさんあります。東京メトロ「神谷町駅」(同区虎ノ門)など適当な駅から歩くといいでしょう。

 まず使いたいルートは、講談「寛永三馬術(かんえいさんばじゅつ)」の中の曲垣平九郎(まがき へいくろう)で知られる階段です。

 これは、梅が満開の時期に愛宕山を訪れた将軍・徳川家光が、石段の上に咲く梅を取ってくるようにと命じたもの。

 急勾配な階段ですので、誰も家臣は「ならば自分が」と名乗り出ません。そこにひとり馬に乗って駆け出したのが、四国・丸亀藩の家臣で曲垣平九郎という者。見事に梅を献上した平九郎は「日本一の馬術の名人」とたたえられたといいます。

 以来、愛宕山の石段は「出世の階段」として御利益を得たい人が集まるようになったのです。

現代的? 車ルートもエレベーターも


【最高峰】記事に登場する山2か所の地図をチェック(2枚)

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