ナタデココが90年代の大ブーム後も「定番」として生き残った理由

90年代に一大ブームを巻き起こしたナタデココ。そんな当時の熱狂について、20世紀研究家の星野正子さんが解説します。


甘さひかえめ、豊富な食物繊維、ノンカロリー

 このブームの背景には、「ちょっと変わったデザート」が好まれる当時の状況がありました。代表例はティラミスです。

ティラミス(画像:写真AC)

 ティラミスは1980年代のイタリア料理のブームとともに上陸した食べ物です。これを雑誌『Hanako』が取り上げたことで話題になり、ファミリーレストランやコンビニエンスストアでも販売されるようになり、一気に定番化しました。

 このティラミスブームによって、多くの日本人は「世界にはまだ、見知らぬおいしい食べ物がある」と知ることになります。であれば次はなんだろう……と思っていたところに投入されたのがナタデココだったというわけです。

 前述のようにブームになり始めた頃まで、ナタデココは知る人ぞ知る食べ物でした。お店でメニューに加えているのはデニーズくらいで、あとは明治屋や紀伊国屋などの輸入食材を扱っている店で缶詰や瓶詰めで販売されている程度。

 しかしブームに火がつくと、そんな店にもナタデココを求める人が殺到し、売り切れが続出します。

 ナタデココは、それまでブームだったティラミスに比べて、

・甘さひかえめ
・豊富な食物繊維
・ノンカロリー

と「利点」が多く、女性たちの人気を集めます。

 ナタデココを扱う飲食店にとっても、缶詰で保存が利くため廃棄ロスが少ないという利点もありました。

 こうして1993年の夏は、どこの飲食店もナタデココ一色に染まっていきます。

 タカノフルーツパーラー(新宿区新宿)では、ココナツミルクを使ったスープ状のデザートを950円で提供。セブン―イレブンとローソンも相次いでナタデココを用いたデザートを発売しますが、すぐに売れ切れてしまう状況に。

現地では「ナタデココ成り金」も出現


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