高級かき氷で一世風靡も 都内で閉店相次ぐコールドスイーツ店、いったいなぜ?

海外のコールドスイーツチェーンが相次いで日本から撤退しています。その理由はいったい何でしょうか。都市商業研究所の淡川雄太さんが解説します。


コールド・ストーンも縮小

 さて、先述したとおり「コールドスイーツチェーンの日本撤退」は新型コロナの影響を受ける以前から相次いでいました。

 小売店のカップアイスなどが人気となっており、知名度抜群の「Haagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」も2013年までに国内実店舗を全て閉店したほか、「オーガニック」と「コットンキャンディー味(わたがし)/チャンキーモンキー味(チョコバナナ)」などの個性的な味付けを特徴としていた「BEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ)」、韓国のかき氷カフェチェーン「ソルビン(雪氷)」も2020年1月から2月にかけて日本から撤退。

2020年1月に日本から撤退した「ベン&ジェリーズ」。国内最後の店舗はららぽーと豊洲にあった(画像:淡川雄太)

 さらに、歌を歌いながらアイスを混ぜることで話題を呼んだ「Cold Stone Creamery(コールド・ストーン・クリーマリー)」も2020年夏時点で日本全国に9店(うち7店が首都圏)のみとなるなど店舗網の縮小が続いており、大手「不二家」の傘下となっている「Baskin-Robbins(サーティワン・アイスクリーム)」以外の多くのチェーンは定着しないまま撤退する例が目立っています。

日本からの撤退相次ぐコールドスイーツチェーン、一体なぜ?

 その一番の理由として挙げられるのが、コンビニエンスストアなど「大手小売店のスイーツ強化」です

 日本では、身近な場所にさまざまな種類のスイーツを気軽に選ぶことができるコンビニエンスストアやスーパーマーケットが多くあり、特に近年コンビニ各社はいずれも「スイーツ強化」をおこなうことで集客力の向上を目指しています。

 今やこうしたコンビニのスイーツ強化は、中小のケーキ店のみならず大手の「不二家」などが運営する直営実店舗の経営を脅かしているとさえ言われています。

台湾のアイスモンスター(台北市)。「ホットモンスター」の看板も見えるが、日本ではホットメニューが定着しないまま撤退となった(画像:淡川雄太)

 実際「ハーゲンダッツ」も、日本から直営実店舗を撤退したにも関わらず、小売店への商品展開は逆に強化されており、コンビニなどで季節限定商品が登場するとネットで大きな話題となることもあります。

 例えばアイスモンスターのかき氷はコンビニスイーツとは比べ物にならない本格的なものであった一方、主力商品の価格帯は1500円前後(台湾店舗の約2~3倍)という「高級路線」を採用。

 格安のコンビニスイーツや、600円程度で販売される大手ファミレスのフルーツかき氷との競争は酷なものであったといえるでしょう。

日本の「気候」も敗因ネックに


【画像】アイスモンスターの主力商品だった「マンゴーかき氷」を見る

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