「人の顔色なんて意味なくない?」 元ひきこもり店長が教える、ゆるゆる処世術【連載】東京・居場所さがし(8)

約1400万人もの人が住んでいるのに、ほとんど交わることのない東京は「孤独」を感じやすい街といえるでしょう。たったひとり暮らす大都会で、どうすれば自分の居場所を見つけられるのか。漫画家でイラストレーターのいしいまきさんが「脱ひとりぼっち」の方法を模索します。


「『友達』は、あまり好きじゃない」

 バーに入るとひかるさんが笑顔で出迎えてくれました。

 店内は赤い照明やちょうちんが独特の雰囲気を醸し出しています。台湾の夜市のイメージでしょうか。

 駄菓子がテーブルに置いてあって、チャージ料を払うと食べ放題だそう。駄菓子をお客さんが他のお客さんにとってあげたり、懐かしさから会話のきっかけになったりしているようでした。店内のメニュー表もおしゃれで見やすく、さすがはプロのデザイナーという感じです。

 さてそんなメニュー表からチョコミントハイボールをオーダーし、お話を聞きます。

「『知らない人』と会うのが好き」。ひかるさんはそう言います。

「『友達』という関係があまり好きじゃないんですよね、小さい頃からのずっと仲良しの友達っていないです」。

 そんなひかるさんは、中学くらいまで引きこもりだったそう。

その後「人と関わりたい」思いが爆発

 明るくよく笑う今のひかるさんからはなかなか想像できないけれど、「友達か、無関心か」くらいしか関わり方の選択肢がない小中学校での生活は、ひかるさんの肌に合わなかったのかもしれません。

 けれどその後、原宿の専門学校に通うと、周りは面白い人であふれており、もっと人と関わりたいとの思いが爆発。一念発起し、人に声をかけまくるようになります。

「だから人はいくらでも性格を変えられると思っています」

 以来、人と人がつながっていくことに幸せを感じるようで、社会人になってからはイベント団体を立ち上げてバーベキューをしたり、フットサルをしたり、旅行したりと、いろんな人と関わる機会を作りました。

誰でもくつろげる自宅のような居場所


【画像】不安で仕方がないときは……筆者が描いた漫画を見る(2枚)

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